あるDAYS JAPAN読者の方から最新号(2009年7月号)の感想が届いたので、ご紹介します。皆さまの声をもとに、DAYS JAPANらしさを追求していきたいと思っております。どうぞお気軽にご意見・ご感想をお寄せください。
お寄せ先:kikaku@daysjapan.net
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『「DAYS JAPAN」を勝手に応援するわけ』
不気味なニュースが ある。
逆に、あるべきニュースが「ない」から不気味と言うべきか。
DAYS JAPAN 7月号で初めて知った事件だった。
「イラク日本大使一行襲撃。護衛の米兵一人死亡。」との衝撃的な記事である。
だけど不思議な事に、
現地のTVニュースと新聞では報道されたと言うのに、
現場での目撃者の証言もあると言うのに、
何より、人一人の命が奪われたと言うのに、
当事者、当事国である日本では報道されていなかったのだ。
しかも、問い合わせた日本人ジャーナリストに対して外務省担当者は、
「そういう情報が流されているという事は存じていますが、
襲撃されたという事実はありません。」と全面否定とのこと。
いったいどういう事だろう。
何故だろう?何故隠す必要があるのだろう?
あった事を知らされないどころか、
なかったと言われる事の意味を考えずにはいられない。
個人対個人なら、単なる「嘘つき」ですむ場合もあるかもしれないが、
国対国民なら、それでは済まないのではないだろうか。
戦時中の大本営放送の偽りを見抜けなかった大人たちの二の舞は、
決して してはならないと、肝に銘じたいものだ。
今後も注意深く行方を見守りたいと思う人は少なくないだろう。
同時に、政府が認めてないこの事件を載せたDAYS JAPANに、
真のジャーナリズムの勇気を感じた。
それにしても、
多数の反対する人々の声を無視して、
アフガン戦争に自衛隊の給油活動を続けようとする事や、
海賊より先に自衛隊が武器使用もあるかもしれないと言うのにソマリア沖に自衛艦派遣をしようとする事と、
なんらかの関係はないのだろうか。
それから、
「敵」の姿として植え付けえられたものは、果たして本当に悪しきものなのか、こちらの情報にも注意をはらうべきだと思う。
ソマリアの漁民を海賊にしたのは、ソマリア国内の混乱に乗じて無許可で魚を乱獲したり、産業廃棄物や核廃棄物をわざわざ捨てに来たりする先進国のせいだったという事も、今月号の記事で知ることが出来た。
他にも「フィリピン人妻への虐待」という記事には、差別と暴力のあまりの残酷さに言葉を失うほどだった。
心身ともに深い傷をおいながらも、暴力に苦しむ人達への彼女のメッセージは、「諦めないで。誰かに相談して。逃げて。」と、具体的で力強い。これからの彼女の幸せを祈って止まない。
一方的に押し出される情報は、誰が、どの立場から伝えた情報か、
そして自分は何処にいるのか、右も左も大小様々な事を冷静に見て自分の頭で判断する事は、
かなり大変ではあるけれど、おろそかには出来ない事だと思う。
財力や権力や人気のある側から発せられる情報は、いくらでも出てくるけど、社会的に弱い立場の人の小さな声を聞き届ける報道は、圧倒的に少ない。
本当は、その声にこそ耳を傾け、目を向けなくては、
幸せな未来はないような気がするのだけど。
そういう意味で、徹底してその姿勢を貫こうとするDAYS JAPANには敬意を表し、心から期待もしている次第。
本屋で立ち読みでもいいから、一度是非 手にとって頂きたい報道写真情報誌である。
posted by デイズジャパン at 11:13|
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