2010年06月28日

読者が選ぶ新世代編集者 第2次募集のお知らせ

読者が選ぶ新世代編集者 
第2次募集のお知らせ


DAYS JAPAN6周年記念にあわせ、
新しいDAYSを担う人材を募集しました。

第1次募集の応募者は2人。
編集部での厳正なる予備審査の結果、
応募条件を満たしていないという理由で、
残念ながら審査通過とならず、
この度第2次募集のお知らせを致します。


この時代に本当に必要とされる、新しいDAYS JAPANを作り上げることのできる人材を公募します。
まずDAYS JAPAN発刊の趣旨を深く理解していただいている方で、そのための豊かな企画力と、ジャーナリストとしての感性、ビジュアル編集力、世界と日本の出来事に自分の問題として深い関心を持ち、ネットなどメディアの未来とジャーナリズムの問題について絶えず考えている人、同時に雑誌発刊という事業に対する経営能力のある、熱い志を持つ人材を求めます。写真を撮れるか撮れないかは問題にしません。年齢・学歴・国籍・男女も不問です。

第1次審査 
●「このような雑誌が今の私たちに必要とされている」という新しいDAYS案を、まるまる1冊企画し、写真などを貼り付けて、フォトジャーナリズム雑誌としてのビジュアルな試案を提出してください。ページ数、表紙デザイン、特集、その他のページ企画については、まったく自由な発想で行ってください。

●あなたの雑誌企画意図、この時代にどのような雑誌が必要とされているのか、メディアの危機、ジャーナリズムについてのあなたの考え、現在のDAYSのどこをどうしたらいいと思うかなどについての考えを書いて提出してください。文章量は自由。

●また同時に、企画構成案を10本提出してください。これも仮タイトル、リード文、企画の意図、取材のプラン、撮影者、執筆者の案、予算案などをつけてください。

●履歴書、職歴もお送りください。

第2回締め切りは7月末日
応募者から順次編集部にて予備審査をさせて頂きます。

審査員は定期購読者の皆さんになっていただき、投票していただきます。応募作品を定期購読者の特別サイトに掲載しますので、「DAYSはこういう雑誌になって欲しい」「これなら購読し続ける」と考えたら丸を、物足りないと思う場合はXをつけて、投票していただきます。
最低通過点は、投票者の80%です。通過作品には10万円を差し上げます。

第2次審査※DAYS JAPANで行います。
●面接したときに、編集長が提出する課題について、規定のページの中で、与えられたデータを参考にして、記事を書き上げ、タイトル、リード、小見出しもつけて、サンプル写真から、自分で選んで、ページを構成してください。レイアウトは、パソコンで作ってください。ソフトはイラストレーターでも、パワーポイントでも、ワードでも他のソフトでも自由です。

●このとき新しい企画案を10本提出していただきます。


第3次審査※編集長と役員で行います。
●DAYSの経費などについてお知らせしますから、費用対効果を考え、新しいDAYSの経営案を出してください。
第3次審査通過者は、試行期間を経て、その後正式に社員として採用します。
新しいDAYSを飛躍させる力と魅力をもつ人を求めます。


お問い合わせ
ファックス 03−3322−0353か、
Eメール hirokawa@daysjapan.netへ。
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2010年06月20日

編集長便り(2010年7月号)

今回の「アフリカ難民と私たち」をどのように見ていただいただろうか。この取材は相当に強行軍だったが、何とか無事に帰国できた。しかし日本の冷気に当たって、すぐに風邪を引いた。それが写真の整理・構成にも文章執筆にも影響した。さらにそれらのことにほとんどの時間を取られたため、私的なことだが、高齢の母親のために割く時間が取れなかった。そしてさまざまなシグナルを見落としてしまい、母の容体を急変させてしまった。私のこれまでのやり方は、身近なところから自分の気のついていないところまで、多くのひずみや犠牲を生み出してきている。
 先日DAYSの株主総会(といっても少人数だが)があり、現状報告とこれからのことを話し合った。昨年末から今年はじめにかけて「DAYS存続キャンペーン」が成果を上げ、本誌は廃刊を免かれた。これはDAYSを支えようという皆さんのおかげである。しかしそれ以外にDAYSの自助努力が大きな成果を出しているわけではない。この時代に「これは絶対に必要な雑誌だ」と思っていただける雑誌には成長していないことを痛感している。さらにこのところ私が特集を執筆する号が多い(3月号の「普天間基地」、4月号の「ユダヤ人の起源」、そして今回の「アフリカ難民と私たち」)。これではどんどん私の個人雑誌になる危険がある。広がりと深さが足りなくなる。
 新しいDAYSを担う人材を募集したが、応募者は2人だけだった。その人々の提案については、またホームページで報告する。現在のDAYSが書店で余り伸びていないのを、自助努力が足りないといわれても仕方がない。すべて雑誌業界の危機のせいにするわけにはいかないのだ。今私は、老いた母親の介護用のベッドの横で、この編集後記を書いている。身近な命の問題も、世界の命の問題も、同じ重さで感じることの必要をかみ締めながら。(広河)
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2010年05月19日

編集長便り(2010年6月号)

コンゴの山岳地帯の難民キャンプを取材して、ルワンダを経てケニアのソマリア国境近くのダダーブ難民キャンプ取材を終え、国連の飛行機で首都ナイロビに戻ってきた。7月号の発売日である6月20日は、「国連難民の日」。それに合わせてアフリカ難民の特集を組むために、取材に来たのだ。

これまでもアフリカ難民の写真は世界の優れたフォトジャーナリストからDAYSに送られ、誌面に掲載してきた。しかし私たちにとって、依然として難民問題は遠い。各地の難民の固有の状況は分かっても、その問題と私たちとのつながりが、なかなか見えにくい。そこでこの企画を思い立った。しかし私1人では心もとないので、世界報道写真コンテストやDAYS大賞でも受賞している高橋邦典(くにのり)さんに共同取材を持ちかけ、快諾していただいた。

コンゴの取材は厳しいものだった。食事は朝から晩までビスケットと水だけということが何日も続いた。難民発生には原因がある。原因のところでは日本も関係がないというわけにはいかない。しかしそれを写真で表すのは並大抵ではない。赤道直下の標高2000メートルの山の中に点在する難民キャンプは、何時間もかけて悪路をたどらなければ行きつけない。しかも雨季で、私たちの4輪駆動車が何度も立ち往生した。崖から滑り落ちる寸前になったこともあった。道で夜を明かすことになると、山岳地帯に潜む武装勢力の標的になる。
隣国ルワンダの大虐殺事件の後、内戦がコンゴに「輸出」され、数百万といわれる人々が殺され、多くの人々が村を追われて今もキャンプで暮らしている。この人々の状況に私たちも関係していることが感じとれるような、力とメッセージのある写真を持ち帰りたいと思っている。(広河)
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2010年05月17日

締切まであと2週間>編集スタッフ募集

新世代編集者の募集を開始してから2か月が経ちました。
まだ、有力候補者は決定しておりません。

「新世代DAYSは●●だ」
「自分ならこんなDAYSを作る!」


熱い想いを持っている方。
持ち続けている方。

そんな方をお待ちしております(他薦、自薦問いません)。

締切まで2週間となりました。是非ご応募ください。


ひらめき詳細ページひらめき
http://daysjapanblog.seesaa.net/article/143979733.html


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2010年05月10日

DAYS JAPANフォトジャーナリスト学校【最新情報】

DAYS JAPANフォトジャーナリスト学校


第2期生募集にこれまで26名の方が応募されました。
定員30名まであと4名となっております。

定員に達し次第締め切りと致します。
お申し込みをご検討の方はぜひ早急にご応募下さい。

講師と講義テーマの予定をお知らせ致します。

日程と申し込みの方法は、こちらをご覧下さい。↓
http://daysjapanblog.seesaa.net/article/145688163.html

すでにお申し込みをいただいた方は、通知をお受け取り次第
ご入金をお願い致します。


DAYS JAPAN広河隆一


フォトジャーナリズム学校1.jpgフォトジャーナリズム学校2.jpg


第2期DAYSフォトジャーナリスト学校

(2010年6月~〜10月)
講師と講座予定表

(5月9日現在。変更の場合があります)

13:00〜13:10 ガイダンス 
講師による授業
13:10〜14:40
講師による授業
15:00〜16:40
(基本的に第2第4日曜日昼から夜)

樋口健二(日本写真芸術専門学校副校長)
「私の仕事-四日市公害取材と原発取材」
「生徒の写真講評とトリミング」

中村梧郎(フォトジャーナリスト・元岐阜大教授) 
「ベトナム取材 私の方法」

原田浩司(共同通信)
「ペルー大使公邸占拠事件とイラク報道 そして取材の安全の問題」

福島菊次郎(交渉中)
「昭和を撮る」「生徒の写真講評」

七沢潔(NHK 元「NHKスペシャル」プロデューサー)
「原発」取材と企画

本間禅英(元講談社)
「シャッター前後の法的な注意(肖像権、差別語、ほか)

綿井健陽 (アジアプレス、イラクをテレビ中継)
「取材の危機管理」

浅野健一(同志社大教授・元共同通信) 
「ジャーナリストとメディアの問題」

デイビッド・グーテンフェルダー(AP通信)(アフガン戦争でDAYS賞、WPP賞受賞)(交渉中)

宇井眞紀子(フォトジャーナリスト)
「アイヌの人々の取材」

伊原美代子(フォトジャーナリスト・日本ドキュメンタリー写真ユースコンテスト受賞者)
「家族を撮り続けるということ」


17:00〜18:30
広河隆一 
「取材機材」「初心者写真教室1」「フォトショップの初歩」
「沖縄取材のガイダンスと企画作成」「パレスチナ取材」
「核の取材」「アフリカ取材」私の方法 
「ジャーナリストの仕事」ほか 
       
沖縄ワークショップ 
合宿講師:
高橋邦典(元シカゴトリビューンのフォトジャーナリスト。DAYSの賞を2度受賞。WPP賞受賞)、
広河隆一、及び琉球日報か沖縄タイムスの写真家、基地問題の専門家 

そのほかに以下予定中です。
日本ドキュメンタリー写真ユースコンテスト受賞者、及びDAYS学校第一期生で作ったD−Lightとの交流。
プレゼンテーション、写真展の仕方 持ち込み方 
マグナム・ワークショップ報告 マグナムについて  
プリントの完成 イラストレーター 原稿の仕上げ方 
タイトル リード キャプション 用語
インタビュー 記事の書き方
記事の売り込み方 世界のフォトエージェンシー  
などを予定

*6/27(日)11:00〜12:30 
広河隆一「DAYSJAPAN写真展 フロアートーク」
@新宿コニカミノルタプラザとハイジア会場
コニカミノルタプラザで竹村氏と対談

以下は希望者による講座です。(オプション開催予定) 
   15日 ヤスクニ撮影 夜 福島菊次郎講義 私の撮影法
   16日 高橋邦典 ソマリア取材の方法 写真の仕上げ1
   17日 高橋邦典 ベトナム取材の方法 写真の仕上げ2
   
DAYS JAPAN10月号で、ワークショップの誌面発表を行います。
採用された写真には原稿使用料が支払われます

10月24日(日)18:00〜打ち上げ 


※以前開催致しましたフォトジャーナリスト入門講座及び、
フォトジャーナリスト学校第1期生受講者の方は
前期・後期の授業料を半額、合宿ワークショップは経費をのぞいた受講料を半額でご参加頂けます。
ご希望の方はkikaku@daysjapan.netまたは03-3322-0233へご連絡下さい。
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2010年05月06日

国際環境イメージングフェスティバルに作品出展します

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フランスに住んでおられる方々へ
パリで開催される国際環境イメージフェスティバルに、招待作家2人の1人として、広河のチェルノブイリ作品が発表されます(6月26日ー7月4日)。
詳しくは公式サイトをご覧ください(仏語)。

Festival del'Image Environmentale iInternational
http://www.fiie.fr/English/bandes-annonces/bande-annonce-resultat-des-preselections-2010/
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2010年04月26日

祝『ユダヤ人の起源』ロシア語版が・・・

シュロモー・サンド氏著『ユダヤ人の起源−歴史はどのように創作されたのか
ロシア語版
ノンフィクション部門で堂々の1位となりましたぴかぴか(新しい)


イスラエルでの19週連続ベストセラー!
フランスではジャーナリスト賞受賞!
日本語版発売からわずか10日間で増刷決定!!
そして、ロシア語版のノンフィクション部門1位!!

世界各国で話題になっている本書、まだの方はぜひ!
全国の書店でお買い求めいただけます。


6月11日(金)開催「特別記念講演」には著者シュロモー氏ご自身が、本の深層についてお話されます!毎日着々とお申し込みを頂いておりますので、お見逃しのないよう、お急ぎ下さい!
ちなみに、この講演会でも『ユダヤ人の起源』を販売しますよ♪


※本講演会は定員に達したため、受付を終了いたしました。
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2010年04月22日

編集長便り(2010年5月号)

 常岡浩介さんがアフガニスタンで拘束された。この編集後記を書いている時点では、まだ解放されていない。心から無事を祈りたい。彼と最後に会ったのは、昨年の1月末だった。イスラエルによるガザ侵攻の直後にエジプト経由でガザ地区に入ろうとしていた私は、ガザから出てきたばかりの常岡さんとカイロで出会い、彼は私に貴重な情報を伝えてくれた。
 DAYSが創刊された直後に起きたのが、イラク人質事件だった。最初に3人が、続いて2人が拘束され、DAYS JAPANは2人のほうの救援事務所になった。あの時は、捕まった日本人たちがどの様な活動をしている人であるのかということを、現地に知らせることが、最大の救援運動になった。しかし現在のアフガニスタンの状況はより複雑になっている。常岡さんの仲間たちが救援運動をされておられるとのことだが、一刻も早い解放を願いたい。
 チェルノブイリ子ども基金が発行している今年のカレンダーに掲載された女の子(ダリーナ、7歳)が、死んだという知らせが2日前に届いた。脳腫瘍だった。彼女の住む地域は、チェルノブイリの高濃度汚染地区から一歩外れていたため、強制避難の対象とはされず、人々が暮らすことが許された。ところがその人々は医療のケアから取り残され、早期発見の機会も奪われ、救援の手も届かなかった。しかし土地は「高濃度」ではないとはいえ、汚染されていることには変わりなく、そして彼らの牛は高濃度汚染地の草を食み、そこで採れた野菜は放射能を帯びていた。こうしてダリーナはチェルノブイリの事件が人々に忘れかけていたころに、発病し、息を引き取った。
 私はこの号が出るころアフリカにいる。久しぶりの1か月間の長期取材で、コンゴとケニア、ソマリアの難民、そして内戦を撮影する。取材の感覚を取り戻せるか、心配だ。(広河)
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2010年04月15日

絶賛発売中『ユダヤ人の起源-歴史はどのように創作されたのか』

ビックニュースです!!
4月1日の出版イベントでご紹介した『ユダヤ人の起源』が、
記録的な売上を出しています!!!

なんと!発売後、わずか10日間で増刷が決定しました!

毎日200冊、1か月で6000冊の新刊が出るというこの世界で、このように本格的な歴史書が、これほど早いスピードで増刷されるというのは、極めてまれだと業界でも驚かれています。

書籍が売れているバロメーターになっているのが、紀伊国屋書店の「パブライン」といわれるもので、紀伊國屋と特別な契約をしている出版社や書店に、毎日の紀伊國屋の販売データが送られてきます。
そこから「10日間で70冊販売された」という、この手の本としては異例の売り上げのニュースが飛び込んできています。

書店が全国に2万店あったころ、パブラインの20倍の数の書籍が全国で売れていると言われていました。今では書店も減ったため、10倍くらいに落ちているのではないかと言われていますが、その数字にアマゾンと楽天という大手ネット書店が加わって、さらに大きな部数が販売されていると思われます。

とにかくこの本が、日本で想像を超える受け入れられ方をしている、という確信が生まれています。読んだ人は、世界でもベストセラーになっているこの本のすごさが分かるはず。

6月にはシュロモー氏をお招きしての講演会を予定しています。
直接お話しをお聞きいただける貴重な機会ですので、お見逃しなく!


ひらめきご案内ひらめき
シュロモー・サンド氏が講演します!!
ご予約はお早めに☆

6月11日(金)
18:00開場/18:30〜21:00
明治大学 駿河台校舎リバティタワー1階 1013教室

詳細はコチラ




posted by デイズジャパン at 20:49| Comment(0) | 編集長便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月30日

予約受付終了のご案内

4月1日「ユダヤ人の起源」出版記念イベントは、
おかげさまで定員に達しましたので、
予約受付を終了させていただきます。

当日券のご用意もできませんので、ご了承くださいませ。

お申し込みいただいた皆様、ありがとうございます。
当日のお越しをお待ちしております!
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2010年03月22日

広河隆一より「4月1日ユダヤ人の起源出版イベント」

※おかげさまで定員に達しましたので、予約受付を終了させていただきます。
当日券のご用意もできませんので、ご了承くださいませ。


4月1日「ユダヤ人の起源」出版記念イベントまであと10日。
この本は、編集長広河隆一が昨年から大変な時間をかけて完成させた本です。
なぜ、広河がそこまで力を入れたのかというと、この本には大変重要な意味を含んでいるからです。
以下、広河本人のメッセージを一読下さい。
そして、是非周りの皆さまにお声かけのもと、ご参加下さい。

イベント詳細 http://daysjapanblog.seesaa.net/article/143366928.html
イベントお申込 https://sv62.wadax.ne.jp/~daysjapan-net/kikaku/days-event0401.html


↓広河隆一より↓

あと一週間です。
まだ少し空席があります。
予約制ですので、ぜひ早いうちにお申し込みください。
このイスラエルのテルアビブ大学教授シュロモーサンドの問題の新著「ユダヤ人の起源ーー歴史はどのように創作されたか」は、
ヘブライ語版がオリジナルで、そのあとフランス語版と英語版、3月末には日本語版が、そのあと4月中旬にドイツ語版、ロシア語版が出る予定です。
アラビア語版も最後の追い込みにかかっているようです。

ちなみに、サンドは亡くなったパレスチナ最高の詩人マハムード・ダルウィ-シュと青年時代に親交があり、
サンドが第3次中東戦争に徴集され、東エルサレム占領作戦に参加し、
戦争が終わるとその足でダルウィーシュを訪ね、戦争で自分たちが何をしたか、苦しみながらすべてを話しました。
翌日ダルウィーシュがサンドに見せたのが、書き上げたばかりの「白百合を夢見る兵士」という詩でした。

アラブ世界でダルウィーシュの抵抗詩が大変な評価を得ていたときに、
彼の新しい詩が、人間性を持ったユダヤ兵のことを描いたので、この詩はアラブ世界でボイコットされ、ダルウィーシュは裏切り者扱いされました。
数十年後、ダルウィーシュがイスラエル包囲下のラーマッラーで亡くなる前に、
シュロモーの今回の本のことを知り、周囲に「これをアラビア語に訳さなければならない。私はシュロモー・サンドを誇りに思っている」と語ったということです。
こうしてアラビア語版の翻訳が実現したわけです。
そのほかギリシャ語版、インドネシア語版も進んでいます。

この本は、イスラエル政府を本気で怒らせています。
なぜかというと、この本に書かれていることが真実だとだとすると、イスラエルがこの地に国家を建設することを正当化できなくなるからです。
この本は歴史学、聖書学、考古学、遺伝子学の分野まで踏まえて、驚くような内容を伝えています。

4月1日には、ぜひご参加ください。
広河隆一
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2010年03月18日

新世代DAYS JAPAN編集者募集

いよいよ募集!!
DAYS JAPAN6周年イベントで発表しましたとおり、
読者が選ぶ新規編集者を募集します。


この時代に本当に必要とされる、新しいDAYS JAPANを作り上げることのできる人材を公募します。
まずDAYS JAPAN発刊の趣旨を深く理解していただいている方で、そのための豊かな企画力と、ジャーナリストとしての感性、ビジュアル編集力、世界と日本の出来事に自分の問題として深い関心を持ち、ネットなどメディアの未来とジャーナリズムの問題について絶えず考えている人、同時に雑誌発刊という事業に対する経営能力のある、熱い志を持つ人材を求めます。写真を撮れるか撮れないかは問題にしません。年齢・学歴・国籍・男女も不問です。

第1次審査 
●「このような雑誌が今の私たちに必要とされている」という新しいDAYS案を、まるまる1冊企画し、写真などを貼り付けて、フォトジャーナリズム雑誌としてのビジュアルな試案を提出してください。ページ数、表紙デザイン、特集、その他のページ企画については、まったく自由な発想で行ってください。

●あなたの雑誌企画意図、この時代にどのような雑誌が必要とされているのか、メディアの危機、ジャーナリズムについてのあなたの考え、現在のDAYSのどこをどうしたらいいと思うかなどについての考えを書いて提出してください。文章量は自由。

●また同時に、企画構成案を10本提出してください。これも仮タイトル、リード文、企画の意図、取材のプラン、撮影者、執筆者の案、予算案などをつけてください。

●履歴書、職歴もお送りください。

第1回締め切りは6月1日。審査員は定期購読者の皆さんになっていただき、投票していただきます。応募作品を定期購読者の特別サイトに掲載しますので、「DAYSはこういう雑誌になって欲しい」「これなら購読し続ける」と考えたら丸を、物足りないと思う場合はXをつけて、投票していただきます。
最低通過点は、投票者の80%です。通過作品には10万円を差し上げます。通過作品が出なかった場合は、2か月後に第2回締め切りを設けます。


第2次審査※DAYS JAPANで行います。
●面接したときに、編集長が提出する課題について、規定のページの中で、与えられたデータを参考にして、記事を書き上げ、タイトル、リード、小見出しもつけて、サンプル写真から、自分で選んで、ページを構成してください。レイアウトは、パソコンで作ってください。ソフトはイラストレーターでも、パワーポイントでも、ワードでも他のソフトでも自由です。

●このとき新しい企画案を10本提出していただきます。


第3次審査※編集長と役員で行います。
●DAYSの経費などについてお知らせしますから、費用対効果を考え、新しいDAYSの経営案を出してください。
第3次審査通過者は、試行期間を経て、その後正式に社員として採用します。
新しいDAYSを飛躍させる力と魅力をもつ人を求めます。


お問い合わせ
ファックス 03−3322−0353か、
Eメール hirokawa@daysjapan.netへ。
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2010年03月10日

編集長広河隆一より 存続キャンペーンの報告

DAYS存続決定のご報告

昨日のDAYS JAPAN6周年記念イベントで発表しましたとおり、
本誌の継続が決定しました。

昨年10月に6000人からスタートした定期購読は、
年末から驚くような反響を広げ、
メールやブログやツイッターやミクシー、
そしてメディアのご協力も得て、
最終的に3月9日のイベント会場でのお申込みを含めると、
9000人を超えることになりました。

2004年からの定期購読者の1500人の方々のほとんども、
継続していただいたことが確認され、この数字が確定しました。


読者の方々が廃刊寸前の雑誌を支えて、
継続が決定されるという、奇跡的な状況が実現しました。

皆さんのご声援を受け、雑誌不況といわれ、多くの雑誌が廃刊になる中、
DAYSはとりあえずは命を永らえることになりましたが、
ジャーナリズムをめぐる状況はいよいよ危機的になっています。
この時代にジャーナリズムを守りきることができるように、
力と想像力を駆使していきたいと思っています。

なお年間定期購読料は、
8700円から存続キャンペーン期間中7700円に値下げしましたが、
イベント会場でのアンケートの結果、
多くの方が7700円での値段の据え置きを望まれたため、
当分の間7700円とさせていただきます。
ただし存続キャンペーン中の他の特典(写真のプレゼントなど)は
いったん終わらせていただきます。

ご支援していただいた皆さん。本当にありがとうございました。

2010年3月10日
DAYS JAPAN編集長
広河隆一

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2010年03月09日

OurPlanet-tvも入ります

本日のイベントはOurPlanet-tvさんも取材してくださることになりました。ツイッターが楽しみです。
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2010年01月20日

編集長便り(2010年2月号)

DAYS存続キャンペーンは最後の追込みにかかっている。お知らせしている通り、日本中から「DAYSを廃刊にしてはならない」という声が届いている。その人々からの購読申込の受付、打ち込み、発送など、DAYSは目が回るような忙しさだ。忙しい間は希望がある。申込が途絶えたら、DAYSの命も尽きる。しかしもしこのような形でひとつの雑誌が生き延びられたら、それは日本でも世界でも非常に稀有な例になるだろう。

DAYSは世田谷区の明大前駅近くにあるが、駅前の書店のご主人に聞くと「広告に依存している雑誌から潰れていきますね」という。多くの雑誌が、突然廃刊を宣言し、消えていく。事前に危ないという情報が流れたら、企業は広告を引き揚げるし、銀行が飛んできて借金を回収しようとするだろう。そうした問題からはDAYSは解放されているので、危機は危機として正直に訴えることにしたのだ。そしてこの雑誌に「志」を感じていただいている人々が、その訴えに応えてくださっている。

年末は沖縄普天間基地の撮影に行っていたが、雨にたたられた。また仕切り直しだ。しかし基地問題の陰に、日米安保の問題、日本への沖縄返還の問題、沖縄戦の問題、さらに薩摩による琉球王国併合の問題と、さかのぼる重い歴史が見えてくる。

普天間基地に食い込むように、佐喜眞美術館がある。ここには丸木位里・俊さん作の巨大な「沖縄戦の図」が展示されているほか、沖縄の美術家たちも展示され、問題の深淵を訴え続けている。それらはまるで見る人の心をかきむしるような叫び声をあげているようだった。(広河)
posted by デイズジャパン at 18:26| Comment(2) | 編集長便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月17日

広河編集長より

ソーシャルネットワーキングサービス「mixi」であるお問い合わせを頂きました。それにお答えした広河編集長の返事をこちらでもご紹介いたします(長文失礼いたします)。

mixiページ
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=49474892&comment_count=13&comm_id=16008

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■ご質問
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私も fujisan で定期購読させていただいています。
全体で12位、部門別ランキングで3位。良かったですね。(^^

ただ、それでもまだ目標に届かないのかな?と、ちょっと疑問に感じます。
fujisan の分はまだカウントに入っていないのでしょうか?。あるいはバラ買いが多くて定期購読申し込みが少ないのでしょうか?。

それと定期購読者が払い込む購読料が 「廃刊になったときに定期購読者に返還するお金」 には当たらないのか?、というのも疑問です。そのお金に手を付けないためのキャンペーンなんですよね?。そこが分からなくて…。
サマーさんからいただいた回答は、「定期購読者のお力が一番の支えとなります」 とだけ書かれていて、私には理解できませんでした。ごめんなさい。
どなたか分かりやすくご説明していただけると嬉しいです。

誤解しないでいただきたいのですが、私はDAYSの存続を願っております。
元々は 「カード決済できるから」 という理由で私は fujisan で年間購読を始めまして、そのまま自動更新を続けておりますが、もし直接申し込む方が存続のためになるのであれば、そのように変更したいと思っています。
そういった事項についても告知していただけると嬉しいです。

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■広河編集長の返事
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ありがとうございました
ミクシーを拝見しました。
できる範囲でお答えします。

<まだ目標に届かないのかな?と、ちょっと疑問に感じます。
fujisan の分はまだカウントに入っていないのでしょうか?。あるいはバラ買いが多くて定期購読申し込みが少ないのでしょうか?>

fujisan‐netで12位というのは私たちにとって驚きでした。これほど早く存続キャンペーンの目標を達することができたのかと思ったのです。
しかしすぐに冷静にならなければなりませんでした。
確かに売り上げが急上昇しました。それは本当にうれしいことです。その上でご返事します。

 fujisan-netの数字を過大に考えていただくと、誤解することになります。この数字はこれまでの定期購読者の数に、新規購読者の数が加えられた数です。 さらにAERAや他の著名雑誌を抜いたと大喜びしましたが、基本的にキヨスクやコンビニや街角の小さな書店でも購入できる雑誌を、わざわざ定期購読する人は、そう多くはありません。AERAなどの販売数を抜いたということではないことは、皆さんすぐにお分かりでしょう。fujisan-netという定期購読者向けの取次ぎ会社の扱い数で、キャンペーンの成果が現れ、定期購読の数字が急上昇し、12位という成績が出ました。それは事実です。でもそれは200人とか300人とかいう数字が、これまでの数字に上乗せされたというふうに考えていただければと思います。アマゾンでランキングされたということとは違うのです。でも皆さんの存続キャンペーンへのご支援がこういう形になって現れたということで、大喜びして、この喜びを分かち合いたいと、ブログやミクシーでお知らせした次第です。
 
 次に定期購読についてお知らせします。たとえば、12月20日発売の1月号から申し込んでいただいた方は、1年後の11月20日発売の12月号で終了になります。そのときに更新していただけない限り、定期購読は終わります。DAYSは2009年12月現在の年間定期購読数は約6200人です。それを12か月で割ると約516人。平均すると、毎月この数の人が定期購読の期限を迎えるということになるのです。
 ところでふつう定期購読をしてくださっている方で、期限が来て更新してくださる方は、50−60%です。皆さんには皆さんそれぞれのご事情があり、経済危機の直撃を受ける人もいます。私たちは「次号があなたの最終号となります。定期購読更新のお手続きをお願いします」とか「今月号が最後の号になります」とか、場合によってはお電話でお願いすることもあります。それでもはっきりした購読中止の理由のない方でも、「忘れていた」とか「郵便局にいけなかった」とか「書店で気に入ったときだけ買えばいいと考えた」とか「DAYSは支援しなくても続いているから」とか、そのほかの理由で、残念ながら継続していただけない方がでるのは、仕方のないことです。「定年を迎えた」とか「リストラにあった」とか、継続できなかった理由を書いて下さる方もいます。たとえ1年でも、DAYSをご支援いただいた方には、本当に感謝しています。(続く)

 しかし毎月期限が来る516人の半分強の方が購読継続の手続きをしていただいたとしても、毎月250人の方が減っていくことになります。ですから月に250人の新規購読者が獲得できて、ようやく前月並になるということです。
 私たちは9月末から存続キャンペーンを開始しました。10月20日発売の11月号、11月20日発売号、12月20日発売号と、すでに750人の人が継続していただけていないことになります。存続キャンペーンの「1500人獲得」という目標は、あくまで「新規獲得」ということで、継続者が750人+新規の方750人でようやく前月並びになるということになるのです。
 しかし前月に並ぶだけでも大変なことなのに、書店の落ち込み分をカバーするためには、さらに新規購読者を獲得する必要があります。こうして私たちは新規1500人獲得を目標にしました。これからも書店での販売数が落ちていくと、もっと新規獲得しなければならないことになります。
 あまり複雑なご説明は、控えていましたので、「もう目標は達成できているはずでは?」と思われたのも無理はないと思います。
 私たちは、本当は「継続減を引いた上の実質増加数」をきちんとご説明して目標にあげるべきでしょうけれど、これははっきりした予測が立ちません。毎月どれくらいの方が継続していただけるか、予測はつかないのです。
 昨年9月末にキャンペーンを開始して、6周年を迎える3月までに継続者が50%強だと、10月、11月、12月、1月、2月、3月の半年間で大まかな計算で、1500人。これを上回る数字が実質増加数です。また継続者が平均約60%になりますと、合計減少数は、約1200人、70%になりますと930人です。70%という数字は、ふつうはなかなか困難な数字です。
 存続キャンペーンは、これらの数字を1500人上回る獲得目標を打ち立てていることになります。これまでのふだんの努力で、なんとか60%は継続していただいたうえて、キャンペーンによって、さらに1500人必要と考えているのです。
 私たちが必死なのはこれでお分かりいただけたでしょうか。それでも昨年12月以来のお申し込みの急増で、DAYSが3月をもって廃刊という危機は、乗り越えつつあります。
 しかしこれから一番の難所にさしかかります。それは2月20日に訪れます。この日に3月号が発売されますが、この号で期限切れを迎える定期購読者の方は1500人以上になります。この方々のほとんどは、創刊号から5年間購読をいただいた方です。DAYSが産声を上げたときに、支えてやろうというお気持ちで、定期購読開始していただいた方々なのです。5年前には5500人だった方は毎年減少し、5年目を迎えたときに継続していただいた方が1500人。その方がまもなく期限を迎えられ、もし半数の方しか継続していただけない場合は、一挙に750人が減ります。
 つまりキャンペーンで新規の方が750人しか増えない場合は、ここで数字がリセットされ、ゼロになる、つまり前月並になるということです。それまでの月の継続者が減った分の新規購読者が獲得できない場合は、さらに困難な状態になるということになります。
 
 私たちは、本当に雑誌の継続が確定ーー少なくともあと1年間くらいはーーすることが分かるのは、3月9日の6周年記念日だと考えています。なぜこの日なのかといいましたら、私たちは定期購読の発送を凸版傘下の業者にお願いしていますが、その凸版に3月20日発売の4月号の定期購読者の発送リストを渡す日が、この前日だからです。このとき2月20日に期限を迎えられた方で、ご継続いただけなかった方の数も確定します。

 ふだん継続者、新規者のデータ打ち込み、継続いただけなかった方のデータの発送リストからの削除などでおおわらわーーDAYSでは1人の人間でこの仕事をしています。現在社員は5人。本当はあと2人は増員したいのですが、そうするとさらに人件費は膨らむことになりますーーで、データを渡すときにようやく確定した数字が出るのです。
 この3月9日に私たちは6周年記念のための会場として、水道橋近く、後楽園そばの文京シビックセンターの小ホールを予約していますが、この日「存続決定・感謝・6周年記念集会」と名うてるかどうか、それとも多くのご支援をいただいたものの先が見えない状態で迎えるかどうか、まだまだ分かりません。ただ確実に追い風は吹いています。そうした中でも、まだまだ気を引き締めなければならないと考え、存続キャンペーンを引き続きお願いしている状態です。

 <それと定期購読者が払い込む購読料が 「廃刊になったときに定期購読者に返還するお金」 には当たらないのか?、というのも疑問です。そのお金に手を付けないためのキャンペーンなんですよね?。そこが分からなくて…。
サマーさんからいただいた回答は、「定期購読者のお力が一番の支えとなります」 とだけ書かれていて、私には理解できませんでした。ごめんなさい。
どなたか分かりやすくご説明していただけると嬉しいです>

 定期購読者がある線を越えて増えますと、当然利益が出はじめます。 利益が出たら、当然雑誌は廃刊にはなりませんから、返金する必要もありません。
 多くの出版社は、返金には応じません。使えるお金はすべて使い切って、家屋なども抵当に入れ、銀行から借金もして、それでも倒産というところが多いのです。倒産の場合、定期購読の残金返金を約束して実施している出版社は非常に少ないと思います。倒産しないまでも、毎号組み立てるパーツがついてきて、それが売り物になっていたのに、パーツがそろわないまま、雑誌が途中で廃刊というケースもありました。
 しかし先日週刊金曜日に尋ねましたら、私たちと同じような措置をしているといっていました。彼らも定期購読者には誠意を尽くそうと対策を立てていると知り、うれしくなりました。

<誤解しないでいただきたいのですが、私はDAYSの存続を願っております。
元々は 「カード決済できるから」 という理由で私は fujisan で年間購読を始めまして、そのまま自動更新を続けておりますが、もし直接申し込む方が存続のためになるのであれば、そのように変更したいと思っています。
そういった事項についても告知していただけると嬉しいです>

 ありがとうございます。
 長いご返事を書かざるを得なくなりましたが、納得いただけないこともこれからあるかもしれません。出版の経理はなかなか複雑で、私自身事情を理解するのに必死です。満足いただけるご返事ができなかったかもしれません。
 今日の土曜日も夜の11時までDAYSで仕事をして家に戻って、ミクシーを拝見して、これはきちんとお答えすべきだと考え、できる範囲でのご回答をしました。明日の日曜日も出勤して、DAYS写真大賞の応募作品の整理をしなければなりません。今午前2時半です。ここでご回答を終えさせていただきます。毎回こうしたお答えをすることは不可能ですが、大切な件をご指摘いただきましたので、答えさせていただきました。
これからもDAYSをどうかよろしくお願いします。

DAYS JAPAN編集長
広河隆一
posted by デイズジャパン at 13:17| Comment(1) | 編集長便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月23日

広河隆一より感謝の言葉

みなさんへ (転載歓迎)

本当に本当にありがとうございます。
DAYSの命脈も尽きることが決まったかに思えたぎりぎりの時になって、メ-リングリストでお送りしたお知らせがが、数千倍の大変な数のメールやブログやツイッターとなって、広まっていっています。
私が眼にするのは、そのなかのほんの一部なのですが、それを読ませていただくたびに、こみ上げてくるものを感じています。
そして今年もあと少しとなり、DAYSには定期購読のお申し込みのメールやファックスが毎日続々と届き始めたのです。

2009年9月に決算を迎えたDAYS JAPANは、はじめて赤字を計上しました。
それは少ない額ではありませんでした。
赤字が予測されてきた7月末に、私たちはいくつかの手を打ちました。
印刷部数の削減、より安価な紙質の導入、倉庫費用切り詰めなどです。
これ以上の人件費の削減は困難と思われました。、
DAYSは他社に比べて、非常に少ない社員で運営しているからです。
そして多くのボランティアの人々の力を借りて発刊してきたのです。

私たちはDAYSを存続させるためにはどうしたらいいのか、何度も話し合いを持ち、
2009年秋の横浜でのフォトジャーナリズム・フェスティバルで、「存続キャンペーン」を開始しました。
そして年内500人の新規定期購読者を獲得できれば、「すぐに廃刊」という危機を脱することができ、
1500人獲得すれば、「継続することができる」と訴えました。
横浜で定期購読者は103人、関西と山口県でで約100人、早稲田で75人、そのほかの人を加えて11月はじめまでに合計350人が申し込んでくださいました。
その後もさらに増え、年内500人獲得という目標に近づいてきました。
しかしそこで数字の伸びは止まりました。
そのころ顧問税理士から、さらに深刻な事態が告げられました。
DAYSには、万が一雑誌が廃刊を余儀なくされたとき、定期購読者に返還するために保管しているお金があります。
そのお金を使わざるを得ない日がまもなく来るというのです。
そうするわけにはいきませんから、DAYSは廃刊を決意しなければならなくなります。

私は社員の前で税理士に、DAYSが今陥っている状況を話してもらいました。
そしてメールで多くの人に窮状とDAYSの存続を訴えました。
それはDAYSの状況を具体的にお知らせする、切羽詰ったお知らせでした。

このメールには驚くほどの反響がありました。DAYSを支援していただいている方々が、自分の手紙を添えて、メーリングリストに流してくださり、
日本国内だけでなく、海外の邦人からも、定期購読申し込みや励ましのメールやファックスが続々と届き始めたのです。
そして12月半ばに定期購読者は500人を突破しました。

おそらく日本でも非常にまれな出来事が、今進んでいます。
読者の方々が、雑誌の廃刊を食い止めるために動きだすという現象が。
メーリングリストを通じて、ツイッターを通じて、ブログを通じて、手紙を通じて、そして電話を通じて、メッセージが広がっていきました。

22日は、衛星放送の朝日ニュースターの番組に生出演して、DAYSのことを訴え、キャスターを務めておられる上杉隆さんも応援してくださいました。
番組が終わるとともに、この番組のことがツイッターで広がり、1時間後にDAYS事務所に戻ると、もう12枚の申し込みファックスが届き、メールの申し込みもどんどん増えていました。翌日申し込み者は60人を越えました。

私たちは流れが変わりつつあるのを実感しています。
この勢いが止まらないように、私たちは、「存続キャンペーン」を2010年3月の6周年記念日まで延長し、DAYSの継続が安定する1500人の定期購読者獲得を目指すことにしました。

すでに定期購読をお申し込みいただいた方は、周囲の方に1人でも多くの購読をお勧めいただければ幸いです。
まだお申し込みいただいていない方には、ぜひともこの機会にお申し込みいただければと思います。

ひらめき申し込み方法は、DAYSのホームページに詳しく書いてあります。ひらめき
http://www.daysjapan.net/

キャンペーン期間中は、8700円の年間定期購読料が、7700円になります。
そして私の撮影した写真(A4版)とDAYSバッヂがついてきます。

心からよろしくお願いします。

DAYS JAPAN編集長
広河隆一


http://blog.goo.ne.jp/kuniphoto/e/c4abb58c59c6f8e7ff8f4bfe6440154d

http://d.hatena.ne.jp/pinsuke/20091215/1260852575

http://psila.blog116.fc2.com/blog-entry-503.html

http://muimui373.blog76.fc2.com/blog-entry-775.html

http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/51306157.html
posted by デイズジャパン at 21:58| Comment(5) | 編集長便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月21日

編集長便り(2010年1月号)

早稲田大学でのフォトジャーナリズム・フェスティバルで、DAYSが共催者となるコア期間が終了した。アンケートを見る限り、イベントの内容は、参加者から大きな支持を得たといってもいい。
加藤登紀子さんが新曲「1968」と「Rising」を私の写真の前で歌ったのをはじめ「写真と音楽のコラボレーション」に、「音楽と写真とメッセージの大きな力」を感じていただけたと思う。学生の一人はアンケート用紙に「こんな素晴らしいイベントなら、授業を休講にすべきだ」とも書いてくれた。

しかしあまりに大きな催しだったため、力を取られすぎ、来年のDAYS継続の対策が遅れている。2010年という年がメディアとジャーナリズムにとってどのような年になるのか、ということも、イベントのテーマの一つだった。メディアが形を変えていくことは、時代の流れかもしれないが、ジャーナリズムがいよいよおかしな状態になることは容認できない。

2010年が恐ろしく厳しい年になることだけは予感できるが、その中に飲み込まれている間は具体的な姿が見えず、とどめを刺された時にはじめて、相手の正体とその大きさを思い知ることになるかもしれない。

DAYSの「存亡」をかけた定期購読キャンペーンは、新規500人獲得を目指して秋から展開しているが、現在350人。DAYSの定期購読者は現在6200人で、6年前の創刊時から1200人増えている。あとは直販、委託販売、物販、そして書店販売だが、書店販売は読者の書店離れ、新聞・雑誌離れの傾向をここ数年受け続けてきた。じわじわとそのボディブローが効き始めているのを感じる。3月に6周年を迎えるDAYSを、市場原理でつぶすわけにはいかない。(広河)
posted by デイズジャパン at 17:45| Comment(1) | 編集長便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

編集長便り(2009年12月号)

悔しい・・・…。

祝島のことだ。11月8日にはとうとうシーカヤックで抗議する人への中国電力側による暴行が起こった。若者は船に引き揚げられ、羽交い絞めにされ失神させられた。メディアはいなかったという。自分が今東京に足止めになっているのも、悔しい。涙がこみ上げてくるほど悔しいのだ。
11月は、大阪、京都、山口県で祝島の漁民による上関原発建設反対運動の話をさせてもらった。長く続く祝島の漁船による阻止行動もここまでかというとき、シーカヤックの人々が阻止のために現場に残った。チャンスとばかり、中国電力と地元賛成派の漁船が突入してきた。シーカヤック部隊は危険な状態に置かれ、転覆しそうになった。そのとき、祝島から漁船が海上を疾走してきた。中国電力の船は蹴ちらかされた。私はこのとき現場にはいず、話を多くの人々から聞いた。しかし集会でこの話をしようとするとき、胸にこみ上げてきて、語れない。ふがいないが、言葉が出ない。
玄海原発ではプルサーマルの運転が始まった。多くの人々が「クリーンエネルギー」という言葉に惑わされている間に、長崎の住民10万人の命を直後に奪った、地球上に現れた最悪の核物質プルトニウムがのし歩こうとしている。
DAYSと早稲田大学が共催して開催されるフォトジャーナリズム・フェスティバルは、いよいよ22日(日)2時の「戦争・写真 そしてメディアの危機」(テレビで硬派のコメンテーターやキャスターとして知られている上杉隆さんほか)や、多くの写真展を皮切りに、コア期間が始まる。祝島を撮影したDAYSフォトジャーナリスト学校の生徒たちの作品報告が、他の多くの作品とともに、11月26日午後6時半から、早稲田大学大隈講堂で行われる。ぜひとも足を運んでいただきたい。早稲田の正門に続く通りは、フェスティバルのフラッグで覆われている。日本最大規模のこのフェスティバルは入場無料。なんとか成功させたい。(広河)
posted by デイズジャパン at 17:35| Comment(0) | 編集長便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月14日

DAYS JAPANからの今年最後のお願い

DAYSを支えてくださった、ボランティアの方々、
賛同人の方々、定期購読者の方々、
かつて定期購読をしていただいていた方々へ。

広河隆一からのお願い(転送歓迎)
是非より多くの方々にこのお願いが届きますように、
みなさまお力をお貸しください。
転送、転載をお願い致します。

DAYS JAPAN公式サイト
http://www.daysjapan.net/

存続キャンペーン 
http://daysjapanblog.seesaa.net/article/135219671.html

申込フォーム
https://sv62.wadax.ne.jp/~daysjapan-net/kikaku/days-koudoku.html
-------------------
 DAYSは12月9日に日本写真家協会賞を受賞しました。
写真界では日本でもっとも権威ある団体から評価を受けて
うれしく思っています。
フランスのペルピニヤンでの審査員を務めるなど、
海外での評価も高まっています。
世界で今ではほとんど唯一となったフォトジャーナリズムの雑誌を
絶やしてはいけないという励ましも、多く受けます。

 東京都写真美術館では、サルガド展開催中に、
DAYSのサルガド特集号は300冊以上を売ることができました。
週末の私の大阪講演で、年間定期購読者は19人増え、
これでキャンペーン開始からの新規定期購読者は、
370人になりました。
私の写真展を開催していただいている三重県の宮西さんの
メールが発信されてたった1日半で、
21人の方々が定期購読を申し込んでくださいました。
これで390人になりました。
(宮西さんのメールは添付しますので、転送歓迎で広めてください)。
DAYSが存続をかけたキャンペーンをしているということを聞いて、
朝日ニュースターの上杉隆キャスターは、
22日(火)の8時から生放送を準備していただいています。
皆さんのおかげで、DAYSはなんとか6周年に向けて進んでいます。
「500人定期購読者が増えれば、存続できます」というキャンぺーンの
500人という数字に、あと110人に迫ってきました。

 しかし正直言いますと、
DAYSはまだ6周年を迎える3月以降も存続できるかどうか、
確約することはできない状況です。
お金が全くないというわけではありません。
DAYSはこれまでまったく借金をしないで、6年近く続けてきました。
そしてまだ私たちが手をつけていないお金があります。
それはDAYSにもしものことがあって、
休刊せざるを得ないことが起こったら、
すでに定期購読をしていただいている方々に、
残金を返金するためにとってあるお金です。
このお金に手をつけざるを得ない状態になりそうになったら、
私は皆さんに事情をお話して、
DAYS休刊のお知らせをする覚悟でいます。

 営業や拡販をする立場から言いますと、
年末年始の休暇は、恐ろしい時期です。
この時期には書店に行く人は激減し、
すべての雑誌の売りあげが低迷するからです。
今出ている12月号は店頭からあと数日で姿を消し、
1月号が書店に並びます。
しかし世間はすぐに年末・年始の休暇に入るのです。

 その前にこのメールを出しておきたいと思いました。
「努力すれば続けることができたのに、しなかったから休刊になった」
などと、あとで後悔したくないからです。


 これまでDAYSを支えていただいた方々にお願いします。

 まず定期購読をお申し込みください。
年内の特別キャンペーン中にお申し込みいただけますと、
定期購読料は7700円と1000円引きになります。
かつて購読していただいたけれども、
最近は購読を止めているという方は、
もう一度購読をご検討ください。
すでにご購読いただいているは、周囲の人に広めてください。
1人でも2人でも増やしてください。
定期購読期間がまだ残っている方も、
継続手続きを今していただけますと、7700円になります。

 あと数日で書店から姿を消す12月号も、
読んでいただいた方からは、高い評価をいただいています。
まだお読みになっていない方は、
ぜひとも書店でのDAYSを購入してください。
書店の人に、「おや? DAYS販売の流れが変わってきたな」
と思わせるような、動きを作りたいのです。

 ボランティアの方々にお願いします。
さまざまなイベントでのご支援、本当にありがとうございました。
物販、定期購読拡大、周囲の人へのDAYS購読呼びかけなど、
いま一度のご支援をお願いします。


DAYS JAPAN編集長

広河隆一


≪定期購読は下記の方法のいずれかでお願いします≫

方法@
DAYS本誌48ページ綴じ込みの振替用紙、または郵便局備え付け振込用紙にて7700円のご入金
(通信欄に、◆存続キャンペーンお申込みの旨◆お名前◆ご住所◆電話番号◆希望購読開始号をご記入ください)

方法A
FAXにてのお申込み
◆存続キャンペーンお申込みの旨◆お名前◆ご住所◆電話番号◆希望購読開始号
をご記入頂ければ別用紙でも結構です。
(後日お手元に払込用紙とDAYS JAPAN本誌をお届けします)
FAX 03-3322-0353

方法B
E-mailにてのお申込み
◆存続キャンペーンお申込みの旨◆お名前◆ご住所◆電話番号◆希望購読開始号
をご記入の上弊社まで送信ください。
(後日お手元に払込用紙とDAYS JAPAN本誌をお届けします)
E-mail info@daysjapan.net



宮西さんからの呼びかけメール
・・・・・・・・・・・・・・・ここから・・・・・・・・・・・・・・・
師走に唯一、半日のゆとりのある今日
珍しく「朝から朝刊を」拡げました。
社会面に大きく、今年休刊した雑誌(定期刊行物)がずらり・・・・と。
瞬間広河さんの顔が浮かびました。

『DAYS JAPAN』を愛し、大事と思ってくださる方々に
悲観的なこと、ご心配かけるようなことは
お伝えしたくなくて控えていたのですが
実は『DAYS JAPAN』も、今瀬戸際です。

『DAYS JAPAN』存続にお力を貸してください!と
いつもいつもご無理申し上げてきましたが今、本当に
ぎりぎりのところに来ています。
「デイズは何で生き残っているの?」と
あからさまに言われる方がありますが
実はそのとおりなのです。
毎月、刊行できていることが不思議なくらいの現状なのです。

書店さんの経営が危機的状況なのは周知のことです。
廃業も相次いでいます。
書店で買っていただくことが困難になってきています。

こういう状況ですので、定期購読で支えていただくことが
一番確かな支えです。

どうかまだ定期購読なさっていない方
この年末にお願いできませんか。
一年間8700円ですが、年内特別に7700円でお受けしています。

お願いします。
どうか定期購読拡大にご協力お願いします。

とりあえず、このメールにその旨のご返信をいただければ
手続きをお知らせ、または、代行させていただきます。
勿論、直接本社(電話 03-3322-0233)へ連絡していただいてもいいのですが
少人数で、この年末特に大忙しのDAYS社は、
お一人お一人のお電話に丁寧に対応できないかもしれませんので
取次ぎさせていただきます。

お願いします。
この先の見えない世界情勢の中、
『DAYS JAPAN』は、信頼できる唯一のフォトジャーナリズム誌
と、国際的に認められています、
これを廃刊させてはならない、と思います。
生き延びさせてください。
明日の地球の、世界の平和のために。

8700円、7700円は小さな額ではありませんので
おねがいしにくいのですが
現状お察しくだされば幸いです。

このメールにご返信が殺到することを
心から待っています!
お願いします。

  2009年師走に  広河隆一写真展事務局・宮西いづみ

*******************************
宮西 いづみ (三重県津市)
Email    teresa@za.ztv.ne.jp
*********************************
posted by デイズジャパン at 21:32| Comment(3) | 編集長便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする