1「人々が乗り捨てて逃げた車」とあるのは誤りで、正しくは「投棄された車」でした。
2「福島県双葉町」とあるのは、「福島県双葉郡富岡町」の誤りでした。
ご報告しお詫びいたします。
1についてご説明します。ホームページでこの写真を見つけまして、本誌で取り上げたいと考えました時に、まず担当編集者が写真家と連絡を取り、掲載許可と、掲載料について合意を頂きました。そのとき写真の説明文(キャプション)を送るように依頼したところ、私たちの掲載決定が締切ギリギリだったこともあり、編集部で写真家のホームページを参照して書いてほしいということになりました。
英語版のホームページには「車が汚染されたため住民が放棄したと思われる。それを証明するように直後に測定器が鳴り響いた(日本語版から今回引用)(I guess that the cars became contaminated and then were abandoned by the residents. A moment later the deep of the dosimeter confirms this.)」とありました。
これらを参照して編集部では「人々が乗り捨てて逃げた車が、4年半の歳月を経て草に覆われていた」というキャプションを付けました。写真家が「思う」あるいは「思われる」としたことを、編集部が断定形で書いたことは、間違いでした。
(参考までに日本語版のホームページには「何台もの車が整然と並べられた状態で棄てられていた。恐らく、車が放射能に汚染されたため、避難住民たちがやむなく捨てて行ったのだと思った。車に近づいていった次の瞬間、放射能測定器が鳴り始め、その推測が正しいことを証明した」とあります。)
また他にご指摘を頂いた方は2009年のグーグルマップをお寄せいただきましたが、それを見るとこの場所と思われる場所にすでに廃棄された車(今回掲載しました車よりは数が少ないものの)が並んでいるのが写っています。そのため、これは事故前から車の投棄場だったのではないかというご指摘は正しいように思われます。ご指摘と資料の提示をしていただけたことを感謝いたします。
本誌でご紹介する写真も、その説明文も、私たち出版社が責任を負わなければならないことは言うまでもありません。お詫びさせていただきます。写真家の方にはこうした新しくわかったことをご報告しておきます。
2の地名の誤りについては、写真家のホームページで、双葉郡浪江町のことをNAMIEと記載されて、そのあとに使用しました写真の地名としてFUTABAと書かれていましたので、これを双葉郡双葉町と考え、「双葉町」と記載しました(写真家の方のホームページの日本語版でも写真が撮影された場所を「双葉町」と書かれています)。ご指摘いただいたとおり、これが双葉郡富岡町の間違いであることを、お詫びするとともに、写真家にも知らせるようにいたします。
このたびの件では、読者の皆様ならびに関係各位の方々にご迷惑をおかけしたことをお詫びするとともに、ご指摘いただいた方々に感謝申し上げます。
編集部の事実確認の甘さが招いた今回の結果を深く反省し、今後は事実確認を徹底し、正確な報道をおこなうように編集部内の立て直しをはかって参ります。
2016年2月2日
DAYS JAPAN発行人 広河隆一