2014年05月08日

【フィリピン巨大台風 破壊された村】DAYS JAPAN 5月号

巨大台風の被害に遭い、壊滅的な被害を受けたフィリピン・タクロバンの現在が、今朝のNHKニュースで放映されていました。台風被害から半年、政府に居住を禁止されながらも行き場がなく、結局は海沿いに留まり続ける人たちの住む一角を、地元の人たちはヨランダ村(台風ハイエンを現地では台風ヨランダと呼ぶ)と呼んでいました。

DAYS JAPAN 5月号には、第10回DAYS国際フォトジャーナリズム大賞3位
ポーラ・ブロンスタイン【フィリピン巨大台風 破壊された村】

5_P40-43_Philippines_seki_03-1.jpg

審査員特別賞ノエル・セリス【フィリピン巨大台風 ハイエン】が掲載されています。

5_P44-47_Noel_seki_02-1.jpg

半年前に起きた巨大台風の被害の様子は、ポーラ・ブロンスタインが詳しく述べています。

『フィリピンはもともと自然災害が多い土地柄だが、
2013年11月8日にレイテ島を襲った台風ハイエンは、壊滅的な被害をもたらした。
約100万戸が倒壊し、フィリピン政府によると、約6200人が死亡、
1400万人が何らかの被害に遭い、多くの人が住む家を失った。
・・・・(中略)・・・・・
私は10年以上アジアの大きな自然災害を取材してきたが、
今回は、経験してきたなかでも、もっとも大変な災害のひとつだったと言える。
最初の6日間は、各地でおびただしい人が亡くなり、
引き取り手を待つ何百もの遺体が道端に並べられていた。
さらに気が滅入ったのが、ケガをした人を治療する術がなく、
多くの人が感染症で命を落としていったことだ。』

5月号【フィリピン巨大台風 破壊された村】本文より

写真を見ても、本文を読んでも、今も痛々しく目にするのが辛い状況です。
その辛さは当時撮影していた本人たちが、最も強く感じていたことのようでした。

『タクロバン空港に到着し、台風のあまりの被害の大きさに愕然とした。
まず生存者を助けるべきなのか、それとも自分の任務をまっとうするべく、
この惨状の取材を続けるべきなのか、私は困惑した。

生存者の顔と彼らの状況を見ると、ここにいるのだから
彼らを助けるべきだという衝動に駆られた。
しかしながら、生存者を助ける最良の道は、タクロバンの状況を撮影し、
一刻も早くAFP香港支社へ写真を送り、
世界中に早急な救援の必要性を訴えることだと思い直した』

5月号ノエル・セリス【フィリピン巨大台風 ハイエン】本文より

ともに、本日15:00まで新宿コニカミノルタプラザで、
大きなパネルでご覧いただけます。
http://goo.gl/tLy2MX

また、本日間に合わない方は、ぜひ第2会場の
明大前キッド・アイラック・アート・ホールでご覧ください。
会場はコンクリート打ちっぱなしの静謐な空間。
煩わしい雑事から離れて、じっくり作品と向き合うことのできます。

chirashi201404_2.jpg

「地球の上に生きる2014」
DAYS JAPANフォトジャーナリズム写真展 第2会場

ここに一流の写真との出会いがある in 
キッド・アイラック・アート・ホール
http://www.kidailack.co.jp/?page_id=8

日時:2014年5月2日(金)〜5月19日(月) 
時間:12:00〜19:00  火曜休
場所:キッド・アイラック・アート・ホール(03-3322-5564)  ※入場無料※
京王線・京王井の頭線「明大前」駅下車徒歩2分
内容構成 
第10回DAYS国際フォトジャーナリズム大賞受賞作品約40点
主催:DAYS JAPAN

ぜひ、お出かけ下さい。

自然災害に見舞われたとき、その猛威の前になすすべはありません。
しかし災害の過ぎた後に、なんらかのことはできるかもしれない。
たとえそれが、悲しみに心を寄せるだけのことだったとしても、
無関心でいるより、はるかに意味のあることではないでしょうか。

営業部
佐藤典子



posted by デイズジャパン at 11:53| Comment(0) | 営業部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。