DAYS JAPAN 5月号には、第10回DAYS国際フォトジャーナリズム大賞3位の
ポーラ・ブロンスタイン【フィリピン巨大台風 破壊された村】と
審査員特別賞ノエル・セリス【フィリピン巨大台風 ハイエン】が掲載されています。
半年前に起きた巨大台風の被害の様子は、ポーラ・ブロンスタインが詳しく述べています。
『フィリピンはもともと自然災害が多い土地柄だが、
2013年11月8日にレイテ島を襲った台風ハイエンは、壊滅的な被害をもたらした。
約100万戸が倒壊し、フィリピン政府によると、約6200人が死亡、
1400万人が何らかの被害に遭い、多くの人が住む家を失った。
・・・・(中略)・・・・・
私は10年以上アジアの大きな自然災害を取材してきたが、
今回は、経験してきたなかでも、もっとも大変な災害のひとつだったと言える。
最初の6日間は、各地でおびただしい人が亡くなり、
引き取り手を待つ何百もの遺体が道端に並べられていた。
さらに気が滅入ったのが、ケガをした人を治療する術がなく、
多くの人が感染症で命を落としていったことだ。』
5月号【フィリピン巨大台風 破壊された村】本文より
写真を見ても、本文を読んでも、今も痛々しく目にするのが辛い状況です。
その辛さは当時撮影していた本人たちが、最も強く感じていたことのようでした。
『タクロバン空港に到着し、台風のあまりの被害の大きさに愕然とした。
まず生存者を助けるべきなのか、それとも自分の任務をまっとうするべく、
この惨状の取材を続けるべきなのか、私は困惑した。
生存者の顔と彼らの状況を見ると、ここにいるのだから
彼らを助けるべきだという衝動に駆られた。
しかしながら、生存者を助ける最良の道は、タクロバンの状況を撮影し、
一刻も早くAFP香港支社へ写真を送り、
世界中に早急な救援の必要性を訴えることだと思い直した』
5月号ノエル・セリス【フィリピン巨大台風 ハイエン】本文より
ともに、本日15:00まで新宿コニカミノルタプラザで、
大きなパネルでご覧いただけます。
http://goo.gl/tLy2MX
また、本日間に合わない方は、ぜひ第2会場の
明大前キッド・アイラック・アート・ホールでご覧ください。
会場はコンクリート打ちっぱなしの静謐な空間。
煩わしい雑事から離れて、じっくり作品と向き合うことのできます。
「地球の上に生きる2014」
DAYS JAPANフォトジャーナリズム写真展 第2会場
ここに一流の写真との出会いがある in
キッド・アイラック・アート・ホール
http://www.kidailack.co.jp/?page_id=8
日時:2014年5月2日(金)〜5月19日(月)
時間:12:00〜19:00 火曜休
場所:キッド・アイラック・アート・ホール(03-3322-5564) ※入場無料※
京王線・京王井の頭線「明大前」駅下車徒歩2分
内容構成
第10回DAYS国際フォトジャーナリズム大賞受賞作品約40点
主催:DAYS JAPAN
ぜひ、お出かけ下さい。
自然災害に見舞われたとき、その猛威の前になすすべはありません。
しかし災害の過ぎた後に、なんらかのことはできるかもしれない。
たとえそれが、悲しみに心を寄せるだけのことだったとしても、
無関心でいるより、はるかに意味のあることではないでしょうか。
営業部
佐藤典子
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