2014年05月05日

【バングラデシュ 縫製工場の倒壊】DAYS JAPAN 5月号

何気なく買う洋服。一時期はもっぱらmade in China が多かったのですが、
10年程前からmade in Bangladesh の服が見かけられるようになり、
今では国内でもかなりの量が出回っています。

第10回DAYS国際フォトジャーナリズム大賞2位 ケイエム・アサド【バングラデシュ 縫製工場の倒壊】は、5月号に掲載された写真の中でも、最も目を奪われる一枚です。

5_P26-29_banghradesh_seki_02-1 のコピー.jpg

縫製工場の崩壊事故そのもののニュースはテレビで見た方も多いと思いますが、
今月号のDAYSに掲載された受賞作は、見開き画面全体に倒壊した縫製工場の全景が見られ、
その事故の凄まじさと、事故現場に居合わせた人々の様子が一目でわかる、貴重な写真です。

まず、驚かされるのは、崩壊したビルを取り囲む人の多さのみならず、
更なる崩壊もありうるそのビルに、未だに信じられないくらい多くの人が
ぎっしりと居並んでいるところ。

倒壊したビルの鉄骨部分には、日本ならば当たり前に組み込まれている
H鋼のような頑丈な建材は見当たらず、この完全にバランスを崩したビルが、
あれだけの人数の重みに持ちこたえるのも時間の問題のよう。

5月号P26ーP27見開きに掲載された写真の左上方部をご覧下さい。
崩壊したビルの隣、やはり瓦礫が散乱するビルの屋上に座り込む男性が2人。
事の重大さにうなだれているのか、或は知人や親族が事故に巻き込まれたのか。

画面右上方の奥には、商店街らしき通りをぎっしりと人が埋め尽くす様子も見られ、
工場のあった一角全体の様子が端々まで映し出されているのは、
撮影者の並々ならぬ力量があってのこと。

そして事故後のビルにこれだけの人がいるということは、
事故前にどんな状態だったか、まさに推して知るべし。

新宿近辺に出かけるお時間のある方は、8日(木)までコニカミノルタプラザで開催中の
DAYS JAPAN フォトジャーナリズム写真展「地球の上に生きる2014」
大きなパネルでご覧になるのをおすすめします。
本当にすみずみまで詳細に、その全体像がわかります。
http://goo.gl/tLy2MX

この作品を見ると先進国の安くて可愛いファッションが、
きらびやかな色彩の陰にいったいどんな暗闇を隠しているのか、
考えるだけで空恐ろしくなります。

しかし、安価な労働力に支えられた低価格の服を選ばざるを得ない、
昨今の若者たちの経済事情を考えると、
この悪循環を断つすべをなぜ社会が見いだせないのか?
なぜ弱者を踏みにじり、富を生み出すという構図を社会が採用し続けるのか?
言いようのない怒りや悲しみが滲みだしてきます。

決しておしゃれを楽しむ人だけを責めて終わる問題ではないと、
本質が歪んだまま邁進する現代社会に疑問を呈さずにはいられません。

ぜひ5月号のページを開いてみてください。
どうぞよろしくお願い致します。

営業部
佐藤典子

posted by デイズジャパン at 17:53| Comment(0) | 営業部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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