『ことし2月6日、2013年7月5日に採取した福島第一原発地下水観測孔のストロンチウム90の値が1リットルあたり500万ベクレルという超高濃度であったことが発表された。ストロンチウム90の告示濃度限度は1リットルあたり30ベクレルのため、この数字は約20万倍にあたる』3月号本文より
冒頭からいきなりショッキングな事実ではじまる、おしどりマコさんの文。
【私たちの「知る権利」はすでに奪われたのか。〜高濃度ストロンチウム流出の隠ぺい】
DAYS JAPAN の人気連載「おしどりマコ・ケンの実際どうなの!?」で
いつも驚きの事実を、独特の軽妙な語り口でさらっと書いて下さるおしどりマコさん。
そして記事の内容を、オリジナリティあふれる針金アートで表現しているおしどりケンさん。
そのお二人が、今月号では持てる力を存分に発揮して下さいました。
まず、ネット上で、凄まじいまでの話題となったおしどりケンさんの手書き地図。
●1.2号機排気筒 根元は25sv/h! 15sv/h!
●H3タンクエリア 2013年8月31日 高線量確認 約1800msv/h
●G6北タンクエリア 2013年12月22日
堰からの漏えい確認 タンク内水 140,000,000Bq/L(全B)
堰内溜まり水 25Bq/L(全B)
びっしりと書き込まれた赤い文字には、
このような数値が、事細かに、しかも読みやすく書かれています。
そして、いつも「1Pだけじゃ、もったいない。もっと、読みたい!」と思っていた、
おしどりマコさんの記事。今回は全く笑えない本格的なもの。
●海への汚染水漏れ
『11年4月以降、漏えいはずっと続いていたのである。しかし、筆者は、東京電力の公開しているTV会議動画の会話から、「11年3月25日と4月7日に、2号機建屋の大物搬入口から付近の側溝まで汚染水が流れた水跡がある、その水跡の表面線量は毎時40〜50ミリシーベルトである」という事実があることを発見した』
●高濃度汚染のために近づけず、放置されたままの欠陥排気筒
『今進行中の問題は漏えいだけにとどまらない。
1,2号機の山側に立つ排気筒は、高さ120メートルの大きな構造物である。
しかし、その地上60メートル付近で、東西南北4方向に破断があることが、
13年9月18日に判明した。これは東日本大震災の影響で破断したとみられている。
追って13年12月6日、その根元の部分、1号機からつながっていつ配管に、
1時間あたり25シーベルトと15シーベルトという
非常に線量の高い部分があることが発表された。
これは人間が即死する線量である』
以上、3月号本文より
お笑いとアートと本格的なジャーナリスト活動の融合という、
全くの新ジャンルを創りだしたお二人。
その新しさゆえに、メディアへがまだまだついていけない感があります。
おしどりマコ・ケンさんの取材と表現の真価を、
ぜひDAYS JAPAN 3月号 特集【3年目の福島】でお読みください。
営業部
佐藤典子
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