2014年01月30日

【五輪インフラ整備で、原発作業員が消える日〜T氏ロングインタビュー】2月号

『3.11後、福島第一原発の事故収束のために福島にとどまった彼(T氏)は、
現在も原発内で作業を続けている。震災発生からもうすぐ
3年が経とうとしている冬、福島原発収束作業の現状を伝えるため、
2011年7月号以来2度目のインタビューに答えた』2月号リード文


五輪インフラで原発作業員.jpg

原発事故から間もない2011年7月号で編集長 広河のインタビューに
応じてくれたT氏。当時はまだ、事故現場について口を開いてくれる人は
殆ど皆無に近い状況でした。

『事故直後の一時期は、気持ちは悲惨でした。
そのころに比べると、だいぶ楽になりました。
ストレスを溜めちゃいけない、と意識的に発散するようにしているからです。
環境を変えてみたり、買い物をしたりテレビを見たり、趣味を持ったり。
また、自分なりに目標を見つけなければいけないと思っています。

もちろん、原発で作業している以上、放射線と付き合っていく必要性は
ありますが、それを罪と思ったり、苦悩してく必要性はないと思います。
ただし、それは恐れなければいけないと。日々楽しく生きながら、
でも危ないと思ったら、放置するのではなく、きちんと対処するべきです』

2月号本文より

P25-24五輪インフラ.jpg

普通の生活者としてのTさんの姿が垣間見える言葉です。
そんな人間としてのTさんの苦しみは複雑です。

『テレビではトラブルが起きると「水が漏れました、壊れました、止まりました」と、
極限状態で働く作業員のミスに対する文句ばかりです。そして、家に帰っても誰もおらず、
食事はコンビニ弁当やカップラーメン。

家族とはバラバラで、避難先の郡山や他の場所を
何か所も行ったり来たりしなければいけません。
さらに通勤は一時間半以上。働いている人間はみんなこのような状態です。
大変じゃないですか』
2月号本文より

良かれと思ってきつい仕事を続けているのに、世間の声が、
まるで自分を責めるかのように聞こえる。
もし自分が同じ立場だったら、こんな風に頑張り続けられるでしょうか?

また、オリンピックで懸念される作業員不足についても、
こんな実態を語って下さいました。

『線量がパンクした作業員は、日本全国の原発とは関係ない
建設現場に戻ったりしています。
また、福島の事故前からもともと原発で働いている作業員は、
線量のパンクを防ぐために、他サイトに行ったり、
日給のいい除染作業の方に行ってしまったり、
福島第一原発から離れるケースが多いです。
また、完全にモチベーションを失って、
(被災者への)補償で食いつないでいる人もいます・・・。

さらに、オリンピックが東京に決まったことで、
今後いっそうの作業員不足が懸念されます。
決まったときは、あぁ〜という感じでした。
当初はすぐに影響はないと思っていましたが、
思ったよりその影響は早く出てきそうです』
2月号本文より

T氏は作業員としてはベテランに属する方。
事故前から現場で働いてきた人間だからこそ感じる変化や危機が、
彼の言葉の一つ一つから滲み出ています。

ぜひ「作業員」という言葉の向こうにいる生身の人間の声に触れてみて下さい。
専門家の語る正義や倫理、難しい論理など、現場では殆ど意味をなしません。

人間が防ぎきることのできない凄まじいエネルギーを発する物質と、
「恐怖」と面と向かって闘っているのは、Tさんのような普通の人間たちだと思うと、
「やはり、何かが間違っている」そう思わざるを得ません。

DAYS JAPAN 2月号は、明大前のフレンテ2F「啓文堂書店」03-5355-3391、
リブロ池袋本店 03-5949-2910、Book1st渋谷文化村通り店 03-5459-3531、
その他、主要大型書店などでご購入頂けます。
また、富士山マガジンサービスでも。http://goo.gl/gy5e4g

どうぞよろしくお願い致します。

営業部
佐藤典子




posted by デイズジャパン at 16:10| Comment(0) | 営業部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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