DAYS JAPAN 11月号には、受賞に関するロングインタビューが掲載されています。
インタビューを担当した編集部 石田より、記事のご紹介を差し上げます。
11月号掲載の、世界最大のフォトジャーナリズム祭(以下、「ビザ・プール・リマージュ」)報告とビザ・ドール(金賞)を受賞した林典子さんのインタビューは、もうご覧になっていただけましたか?
冒頭の「ビザ・プール・リマージュ」の報告では、「伝説のフォトジャーナリスト」と呼ばれるドン・マッカランが表彰式で発した言葉について以下のように紹介しました。
「『今ここに、たくさんの人に祝福されて立っていることを恥ずかしく思い、居心地も悪く、戸惑っています。なぜなら私は今、こんな大きなスクリーンで、大勢の観客を前に、人びとが苦しんでいる写真を見せているわけですから。もちろんこうして問題を知ってもらうという意味ではありがたく思っています。ただ私は、いろいろなフォトジャーナリストから教わってきました。だから、(賞をもらうような)特別な人間じゃないんです』
マッカランは、声を詰まらせながら、緊張した面持ちでそう語った。そこには、『伝説のフォトジャーナリスト』という威光はみじんも感じられず、人間マッカランがいた。彼が本当に大切にしているものを、かいま見た瞬間だった」
実はこの言葉を冒頭に持ってきたのには、理由がありました。それは、林典子さんのインタビューをしている間に、彼女のなかにマッカランと重なるところを見たからです。写真界で最も栄誉ある賞のひとつとされる「ビザ・プール・リマージュ」を受賞し、有頂天になってもおかしくない状況ですが、林さんからはそういったところがまったくうかがえず、受賞前も受賞後も、自分の取材したテーマに忠実に向き合っていると感じました。
それは、インタビュー中の言葉にもよくあらわれていると思います。林さんが写真を始めるきっかけとなったガンビア共和国の新聞社での出会いについて、ぜひ読んでください。「個々の人々の暮らしを伝えられる仕事ができたら」という想いにいたるまで、そして、今こうしてフォトジャーナリストとして仕事をしている責任について、語ってくれています。
(編集部/石田)
DAYS JAPAN 11月号が書店で買えるのは、この週末がラストチャンス。
フォトジャーナリストのロングインタビューが雑誌に掲載されることは稀です。
ぜひ、お買い逃しなく!
営業部
佐藤典子
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