2012年に報道が相次いだ尖閣問題。連日のように報道番組で取り上げられ議論が交わされていた様子は記憶に新しいところです。しかし、主に東京から発信されるニュースが殆どで、尖閣諸島に最も近い沖縄からの声は、なかなか耳に届かないのが現実。
「波よ鎮まれ〜尖閣への視座〜」は2012年11月から2013年7月まで沖縄タイムスに連載された企画で、沖縄と台湾で一貫してこの問題にかかわる地元の声を紹介。連載記事は133回に上りました。
その連載開始にあたっては『尖閣問題に向ける目線を「中央」から「沖縄」に取り戻す』と宣言したそうです。
『沖縄から尖閣問題を捉え直すことを目的に、尖閣諸島の地籍が登録されている石垣市民を中心に「当事者」の視点で紛争回避を求める声を紹介した』渡辺豪記者本人による注目の特集記事。
また、待ったなしの重要な局面を迎えている特定秘密保護法案。
12月号では伊藤真氏・綿井健陽氏による記事【特定秘密保護法を通さない】を掲載。
《特定秘密保護法案の危険》では文字通り「何か危険なのか?」を
DAYS JAPAN 7月号特集【憲法】にも執筆の伊藤真氏がわかりやすく書いています。
1、特定秘密保護法案では何が秘密になるのでしょうか。
2、国家の秘密は、政府の独占物ではありません。
3、安倍政権はなぜ、この法案を通そうとしているのでしょうか。
《戦前から繰り返される「防衛秘密法」計画》
フォトジャーナリスト綿井健陽氏は「民主主義社会において、国家の情報は誰のものであるのか」を主眼において、ベトナム戦争機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」や「宮永スパイ事件」も引き合いに出し、私たちに訴えかけています。
『法律、政府、支配的権力による要請や命令に従うことを拒否する「市民的不服従」「良心的拒否」を認めない社会が訪れようとしている』綿井氏の警告に今、耳を傾ける必要を強く感じます。
またDAYS JAPANでの掲載のほか 「歌舞伎町「スナイパー」が見た16年」などの写真集で知られる権徹氏の見開き写真が衝撃的な記事【ヘイトスピーチと人種差別】
突如として沸き起こったかのように見えるヘイトスピーチ。しかしそれは戦前・戦後において実は隠蔽されながら温存してきたものではないのか?私たちはただ傍観するだけで良いのだろうか?
ほかも全て見逃せない記事ばかりで、
深い内容と、クオリティの高い写真が満載されています。
以下は子どもたちの直面する問題にスポットをあてた3つの記事。
なぜこのようなことが、ほとんど報道されないのでしょう。
●カンボジア HIV感染孤児施設 日本人の手のひらセラピー
●孤立する子どもたち 日系ブラジル人たちの暮らし
●子どもを襲う うなづき病
そして手元に置いて、ずっと見ていたくなるほどの美しい写真記事が二つ。
●独立宣言した 遊牧民トゥアレグ族(写真/ファルハ・ブーダ)
●ナイルに息づく放牧キャンプ(写真/野町和嘉)
めったに見ることのないトゥアレグ族の写真。
そして野町氏が描き出す、圧巻のアフリカの風景。
DAYS JAPAN 12月号はまさに2013年を締めくくるのにふさわしい、
出色の1冊になっています。
12月号の発売は11月20日(水)。
書店によっては売切れも予想されますので、ぜひ、お早目にお求めくださいね。
どうぞよろしくお願い致します。
営業部
佐藤典子
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