福島第一原発事故が起きてから一か月と少し経って発売された号です。
当時はまだ「安全です」のアナウンスがまかり通っていた時期でした。
特集記事は広瀬隆氏「福島原発で何が起きているのか」と
広河隆一「福島原発とチェルノブイリ」の2部構成になっています。
事故から時間が過ぎるにつれ、何か一段落したようなムードが漂っていますが、
世界の大手メディアが4号機からの燃料棒取り出しに懸念を抱く報道をしているように、
汚染水問題に留まらず、危険な状態は未だに解決されていません。
あのとき、福島第一原発はどんな状態だったのか?
津波の原発事故の両方の被害にあった人たちは、どんな状況におかれていたのか?
もう一度、しっかりと思いださなくてはなりません。
『原子炉の状況ですが、地震の翌12日、燃料棒が溶融したというニュースを聞いて、私は水素が発生し、もうすぐ爆発するだろうと確信しました。しかし、テレビに出てくる教授たちは一言もそれを言いません。ちょうど電話をかけてきた新聞記者に「記者会見で水素爆発のことを質問しなさい。もう危ないのだから」と言いましたが、原子力安全保安院の記者会見の直後、残念ながら水素爆発が起こりました』
DAYS JAPAN 2011年5月号「暴走する原発」本文より
まだ、事故に関する情報が殆ど開示されていない状況の中で出されたため、その後はじめてわかってきた情報もありますが、5月号に掲載されている写真は当時の生々しい事故の様子を如実に顕しています。特に蒸気の立ち昇る4号機への放水作業を行う作業員たちの写真には、今さらながら驚かされます。
もう一度原点に戻って考えることが、如何に重要か。
一度起きた事故がどれほどの影響を及ぼし続けるのか。
ますます重みをまして、私たちにのしかかっているように思えてなりません。
営業部
佐藤典子
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