東日本大震災の直後には、「とにかく現地に行って被災した人たちを助けたい、必要とされる仕事なら何でもやりたい」そう思ってボランティアに駆け付けた人々が大勢いたのではないかと思います。ただ、被災した人々の力になりたい、という素直な気持ちから、いてもたってもいられずに行動を起こした無数の人々の姿に、これからの時代が今までとは違う、もっと良いものになっていくだろうと、そんな気がしていました。
あれから1年8か月あまり。原発事故の被害は、未だに何をどうすれば解決するのか、よくわからないままに時間だけが過ぎていっているような感がぬぐえません。放射能という脅威は、目に見えず、においもなく、味もないが故に、「何か役に立った、解決に近づいた」という実感が伴わないという側面があります。
しかし、それ故に実際にそこで生きている人たち、特に子どもたちには不気味な重みを伴って、長期間のしかかり続けるのです。
この状況の中で、自分が子どもたちのために何ができるのか、何か役にたっているのか、手応えも実感もわかず、漠然とした無力感に囚われてしまう人もいるのでは、と思います。
DAYS JAPAN 11月号には、17名の方が「私たちは子どもを守る」と題して、それぞれの分野から、いま子どもたちのために必要なこと、大人としての私たちにできることを提示してくれています。
DAYS JAPAN 編集長でもある広河隆一は、チェルノブイリでの経験から、いち早く子どもたちの保養所の設立に踏み切りました。この具体的なアクションは、瞬く間に多くの賛同者を集め、信じられないほどの短期間で、「沖縄・球美の里」での子どもたちの保養を始めることができました。
しかし、子どもたちを守るために一番大切なのはまさに「瞬く間に実行されること」なのです。
ぜひ、11月号を読んで下さい。いま、どれほど緊急に私たちの力が必要とされているのか、17名のメッセージが熱く訴えかけています。
営業部
佐藤典子
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