この記事を見て驚きました。見開きに並んで写っている、どこにでもいそうな若者たち。かれらが原発作業員だなんて。最近はTVなどでも作業員へのインタビューを見ることがありますが、ここまで堂々と働く人々の写真が写っているのは、初めてではないでしょうか?しかも彼らの年齢は18歳〜25歳。

撮影は2011年DAYS JAPAN 9月号の記事【福島原発に初めてジャーナリストが入った!】などで世界の注目を浴びたフォトジャーナリスト小原一真氏。あの記事にも大変驚かされましたが、今回の記事はまた違う角度から、原発問題の根深さを鋭くクローズアップしてくれました。


丁度昨日、2006年に放送された「NHKスペシャル 汚された大地で〜チェルノブイリ20年後の真実」と言う番組が、ヒストリ―チャンネルで再放送され、当時チェルノブイリ原発事故の処理にあたったリクビダートルと呼ばれる人々や、数年にわたって事故処理に関わった人々のその後の状況などが取材されていました。
DAYS JAPAN 4月号【若き原発作業員たち】の記事の中である若者が語っていたのは「地元への恩返し」の気持ち。生きるための手段として、そして故郷への愛着から当時チェルノブイリで働いた若者たちと重なります。当然のごとくDAYSに写っている若者たちの事を思いやらずにはいられませんでした。
生活の糧を、職を奪い去った福島第一原発事故が生み出す闇の深さ、暗さ。
危険な仕事に携わっているのは、もちろん彼らだけではありません。
この若者たちに、私たちは何ができるでしょうか。
悲劇は今も確実に進行している。
この記事が、現状を変えていくための一つのきっかけとなることを願います。
みなさんも、ぜひこの現実を周りの方に伝えて下さい。
また、今回の記事を取材した小原一真氏の写真集がスイスで出版されます。
ご興味のある方はDAYS JAPAN 4月号と併せてご覧下さい。
http://www.swissinfo.ch/jpn/detail/content.html?cid=32301402
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