2012年01月07日

【サルガド・ワークショップ】レポート

ひと目見ただけで、吸い込まれてしまうような写真。
そして細胞の奥深くに刻みこまれ、まるで自分の一部になったように再現され続ける写真。
セバスチャン・サルガトの作品を始めて見たとき、そんな衝撃が走りました。

フォトジャーナリズムの大家としてのサルガドの作品を見に出かけたはずなのに、あたかもDNAを組みかえられたかのような感覚に陥って、一つ一つの作品の前からもう動けない。普段なら写真の先にある「現実」に憂いを覚えるような貧困や困窮の現場が写っているのに、何キロメートルも先にある「真実」まで詳細に捉えられた作品に、生命のみならず全ての存在の根源的な美と威厳を感じざるを得ない、サルガドの写真。

間違いなく、いま世界最高峰に立つセバスチャン・サルガドの日本で開催された2年ぶりのワークショップに迫った記事が、DAYS JAPAN 1月号
「サルガド・ワークショップ」です。

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今回の記事の特筆すべき部分は、ワークショップを受けた側の生徒の立場から捉えられている所。
あまりにも偉大な写真家を前に、当初は憧れと高い評価への淡い期待を抱えて参加した生徒たち。しかし、そんな期待はあっさりと覆され、真のプロフェッショナルならではの厳しい言葉が続きます。

けれど、サルガドの本当の凄さは、単に写真のプロという言葉では収まらないところ。
そう、少し変な言い方かも知れませんが、彼は「人間」としてのプロフェッショナルであり、もっと言えば宇宙に育まれた「存在」としてのプロフェッショナルなのです。

その多くが甘やかされた環境に生活する日本人にとって、一気に「存在そのものとは何か?」というレベルにまで生徒の意識を引き上げるかのような彼のワークショップは、その作品と同じように衝撃的です。詳細は、ぜひDAYS JAPAN 1月号をお読みください。ワークショップの様子は広河隆一が撮影、記事は編集部・山根那津子がまとめています。広河がサルガドを撮る、とうだけでも、驚きの企画です。

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そして、DAYS JAPAN編集長・広河隆一が直接指導する
【DAYSフォトジャーナリスト学校・3期生】募集が始まっています。この学校は真のフォトジャーナリスト育成を目指し、広河のみならず、現在第一線で活躍する写真家やジャーナリストを講師に迎えて開催されます。しかも講師に迎える予定の方々は、DAYS以外ではあり得ないようなメンバーばかりです。詳細は以下のサイトからご覧頂けます。

http://daysjapanblog.seesaa.net/article/244047744.html

DAYSフォトジャーナリスト学校は来年の開催予定はまだありません。真のフォトジャーナリストを目指す方、第一線で活躍する写真家たちに直接指導を受けたい方は、この貴重な機会に、ぜひご参加ください!

営業・企画部
佐藤 典子
posted by デイズジャパン at 17:08| Comment(0) | 編集長便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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