ミーシャという名のウクライナの少年がいた。1997年に当時私が代表をしていた「チェルノブイリ子ども基金」の援助によって、フランスで特殊な甲状腺ガンの手術をした。それから15年。現地からメールが来たのは2011年12月の初旬である。ミーシャに甲状腺ガンの転移が発見された。その発症が入り組んだ箇所なので、特別な検査を受けなければならないが、ウクライナにその設備はない。結局チェコで検査することになったが検査費用は2500ドル、航空券にさらに500ドル必要だ。ミーシャ自身は治療中で仕事をしていない。さらに先週、彼の母親が亡くなった。父親はアパートを担保にして、銀行から借金しようとしているが、検査の後にも手術費用が必要だ。スウェーデンの慈善団体は1000ドルの支援を約束したという。
チェルノブイリ事故の時に0歳〜15歳だった子どもたちは、25年後の今は25歳〜40歳。多くは結婚して親になっている。放射能はなんと長い間、人々を苦しめるのだろう。私たちはミーシャ支援を決めた。
DAYS JAPANが2011年6月に開始した「放射能測定器支援募金」には1800万円が寄せられ、「未来の福島こども基金」の募金とともに、福島県と宮城県に6か所の市民測定所を開設する支援を行った。ここにきて他のいくつもの団体からの測定器支援申し入れが増えた。市民の動きに押されて、自治体の測定所開設の動きも活発化してきた。 DAYSが果たした「初動救援」の役割は終わりつつあるのかもしれない。
私がパレスチナ難民の救援運動を始めてから30年、チェルノブイリの救援を始めて20年、今年は福島の測定所支援を行った。そろそろ人生最後の救援プロジェクトに取り掛かる時期が来ているとしたら、何をすべきだろう。ベラルーシで支援し続けている学校サナトリウム「希望21」を日本に作れないだろうか。(広河)
「DAYS被災児童支援募金」のスタートに向けて
「DAYS放射能測定器支援募金」が2011年6月にスタートしてから半年がたちました(成果は随時DAYS JAPANブログに発表)。編集後記でも書きましたように、私たちはこの先のことを考える時期に来ました。食料の汚染はこれからさらに広がるでしょう。測定器はもっと必要になります。しかし今、多くの団体が測定所支援に乗り出しました。私たちは測定器支援に加えて、子どもたちの疎開や保養に力を入れたいと考えるようになりました。
そこで、もっと幅広い活動をすることができるように、新たに「DAYS被災児童支援募金」を開始することにしました。ここでの募金は、広範囲な目的に充てられます。夢は、チェルノブイリ子ども基金が20年近く支援してきたベラルーシの保養施設「希望21」(約200人収容)の5分の1程の規模でも、被曝した子どもたちを教師ごと受け入れることができる「学校サナトリウム」を作ることです。
子どもたちが少しの期間でも放射能のない場所で暮らして抵抗力をつけられるように、力を貸してください。
ご寄付は以下の郵便振替口座までお願い致します。
【口座記号番号】 00180-5-763888
【口座名称】 DAYS被災児童支援募金
【代表】 廣河隆一
他行等からの振り込みの際は以下までお願い致します。
【銀行名】 ゆうちょ銀行
【店名(店番)】 〇一九(ゼロイチキュウ)店(019)
【預金種目】 当座
【口座番号】 0763888
※ 募金の一部は経費に用いられます。
ベラルーシの「希望21」で保養する甲状腺手術を受けた子どもたち。
Photo by Ryuichi HIROKAWA



学校サナトリウムを日本で建設することに協力したいです。
募金以外にできることはありますか。