2011年11月22日

愛読者の声(DAYS JAPAN 2011年12月号)

 DAYS愛読者の楯 明貴です。

 12月号が届きました。激動の2011年も、もう師走が目の前であることを実感します。でも置き去りにされた問題が山のようにある中、多くの被災者が無念の思いのまま年を越さなければならないわが国の状況に、改めて遺憾の思いでいっぱいです。

 閉塞感が漂う今の日本にDAYSが凛と存在してくれていること、それが私の心の支えです。多くの読者のみなさんと思いを一つに、もっともっといい日本にしていきたい、そんな思いで誌面を手にしました。

 表紙は2号連続編集長広河隆一さんの代表的な写真です。この写真から10年経った今も、同じアフガニスタンでは悲劇が連鎖しています。狂おしいほどの悲しみが子を抱く父の写真から伝わってきます。様々な出来事の節目の年であったことを実感しながら、表紙をめくりました。

 編集長が写した大事故の痕が生々しい福島原発の写真。しかし超望遠レンズで遠くから辛うじて捉えた写真だとのこと。中で何が起こっているのかは残念ながらわからない。

 どうして原発事故後メディアは現場から遮断されているのでしょうか。沖縄国際大学で米軍のヘリが墜落した事故の際に、日本のメディアは米軍に閉め出され、多くの証拠は隠滅された苦い過去を持ちますが、自国が自国のメディアをこれほど長きにわたり、現地の取材の許可をしないのはなぜなのでしょう、普通の市民感覚でいれば「何かが隠されている」と思わざるを得ない状況を、なぜ政府高官はそろって作り続けるのでしょう。悲しくなるような写真でした。

 日本と同様に大地震に襲われ未だ事故の痕が生々しいトルコの写真。しかしトルコにも日本は原発を輸出しようとしている。日本人であることがいやでたまらなくなることが、こんなに多かった年はありませでした。

 満身創痍ながら編集長が自ら米軍の従軍取材を行った、アフガニスタンの特集。憎悪が憎悪を呼び早10年。多くの市民の人権は踏みにじられ、いったいどれだけの命が奪われたのでしょうか、アフガン人だけでなく多くの米兵の尊い人命が、虫けらのように奪われている状況に変わりはないようです。アメリカはどこへ向かうのか、時期大統領選に向けて今後も大きな注目が集まる戦争です。アメリカはもはや世界の警察ではない、世界のNo.1ではない。果たしてそれをアメリカが認める日は来るのか。後戻り方向転換の英断が苦手なのは日本だけではないことを、読みながら改めて実感しました。特集最後の見開きの写真が私は好きです。

 多くの読者のみなさんが足を運ばれると思いますが、11月30日から新宿 コニカミノルタにて「DAYS JAPANが選んだ3.11」というVISA震災写真展が開催されます。世界中が息を呑んだ大自然の驚異、人間の持てる力の儚さ、多くの人が生き方の軌道修正を迫られた大惨事の写真が日本中から集められます。キャプションに、ファインダーを覗きながら何を思ったのかが書いてあるのが、当時に想いを馳せるために非常に効果的でした。未だ目を疑うような光景のかずかずは、最後の写真のキャプションにあるように「畏怖」という念しか浮かんできません。あらためて犠牲の大きさと、被災者の想いを無駄にしてはならない、過去にしてはならないという思いを新たにしました。

 さあ私たちはどんな生き方を選択していくのか、政府や官僚、経済界の持つ権力の横暴を市民として見張っていかなければなりません。

 インフラの整っていないイランでも、新しい命は必死で学び、成長しています。「過疎の学び舎」。誰もが皆、学ぶことの楽しさに笑顔であった日があるはず。国や背景は違っても子どもたちの笑顔に国境はありません。安心して誰もが教育を受けられる世界へ、誰もが可能性とともに成長できる世界へ、この笑顔がそのまま成長できることを願わずにはいられません。

 そんな希望に満ちた幼少時代を誰もが送ったはず。そして日本は豊かな先進国と世界中から認められてきたはず。なのに成熟した国家ではない事実をつきつけられるうような、「過労自死」の記事でした。私たちの社会は何を目指して走り続けてきたのでしょうか。豊かとは程遠い現実が記されています。こんな将来を目指して私たちは必死で学んできたのでしょうか。こんな未来を自分たちの子どもにも残していくのでしょうか。絶対に絶対に、私たち日本人が持つ様々な常識や価値観を、一度見直さなければいけない時期にきています。私はこんな社会で子どもを生み育てたくはないです。みなもっと大切に自尊心を持って生きていかなければつまらない。社会を変えたい。そんな想いが次から次へと浮かんでくるような衝撃的な記事でした。

 今月は神々しいようなタンチョウの姿に癒されました。なんと美しいのか。極寒の地で与えられた命を淡々と生きる姿、そして「鶴の一声」の由来、とても面白い記事でした。彼らから見える私たち人間の社会へ、きつい一声をかけてほしい。最近私は、たくさんの自然が人間に喝を入れているように感じずにはいられません。失敗でしか軌道修正できない人間社会、失敗してもなお破滅への道を進んでしまう愚かさに・・。

 今月号の最終ページには、「定期購読者とDAYS JAPANの交流会」のお知らせが載っています。東京と大阪2箇所の開催ではありますが、とても面白そうです! 閉塞感漂う日本の社会で、頼りになる存在は多くはありません。その中でもDAYS JAPANという存在は日本の財産だと思います。各国の評価の高さを知れば知るほど、もっともっと自国にこんなメディアがあることを私たちは誇りに思い、自分たちで能動的に守り続けるべきだと思います。一人一人の定期購読が支える稀有な雑誌をたくさんの仲間と守っていきたいと思います。私も参加したいと思っています。是非たくさんの人と会場でお会いしたいと思います。みなさんお申し込みお早めに!

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posted by デイズジャパン at 10:35| Comment(0) | 読者の声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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