2011年10月25日

「愛読者の声」DAYS JAPAN 2011年11月号

愛読者の楯 明貴です。

私は先月号の感想で放射能測定器の購入を考えたことがなかったとお伝えしましたが、とうとう福島原発由来の汚染がなんと千葉で確認されましたね。私も放射能測定器の購入を家族で検討しはじめました。悲しい家族会議です。「ただちに健康の被害はない」とまた彼らは嘯くのでしょうか。示唆はいつもDAYSがくれます。

福島原発の数ヶ月前、DAYSは“浜岡原発”を特集しました。その内容は今回の震災による原発の崩壊を予言するかの内容で、震災後読み返してみて鳥肌がたった覚えがあります。

DAYSは新しい情報だけでなく、バックナンバーを通じて繰り返し学ぶことができる、そんな稀有な雑誌だと思います。創刊号から捨てることなんて考えられない、そんな私の財産です。


前置きが長くなりましたが11月号の感想です。

なんと!!!私がとてもとても好きな写真が表紙に使われていました。以前写真展の取材に来たメディアにどれでも好きな写真の前で取材を受けてくださいと言われて、迷いなく選んだ写真がこれでした。聖母のような慈愛に満ちた表情でわが子に命を繋ぐ母親、まるで荘厳な宗教画のような美しい写真。しかしその命の源である母乳は放射能に汚染され、悲劇は連鎖を断ち切ることができない。なんて美しくなんて悲しい写真なんだと見るたびに思ってきました。はるか遠いチェルノブイリのことを考えながら・・。この写真がまさか自分の国の悲劇と25年を経て重なるなんて今でも信じられません。福島の母たちはどんな思いでわが子に母乳をあげていることでしょう。同性としてやりきれません。

だからこそ特集「子どもたちを救え!」は全てが日本の未来と重なります。これが予言になってほしくない、とにかく同じ道をたどりたくない、国を信じることができない悲しい現実を前に、市民として賢明に生きる術を身につけ福島だけでなく日本の子どもを大人たちが守らなければ、そう痛感しました。DAYSはいつも私を助けてくれますが、母になる身として、「チェルノブイリハート」http://www.gocinema.jp/c-heart/ という映画も併せて観にいこうと思っています。

ヨウ素剤配布に関しては、過去のDAYSでも地域別に首長たちの判断を取材していてとても面白かったのですが、今回は英断した首長のインタビューもサラリーマン首長の多い社会で救われる記事でした。人の命が宝くじのようにたまたま少ない確立でいいリーダーにめぐり合えていたから救われた、というレベルの日本の社会なんだ、と反面恐ろしくもなりました。

最後に福島とチェルノブイリの地に瓦礫と化したピアノが曝されている広河さんの写真。身震いがしましたね。悲しかった。未来まで重ならないように、賢明に生きなければ、そう痛感しました。

「チェルノブイリの謎の雨」最終回でした。実は私には少し難解な事象で記事を理解するのに毎号一番時間がかかる内容なんですが、人間の力がこれほどまであったのかと改めて驚く反面、その力を結果的にいつも愚かな方向へしか使ってこなかった人類の歩みを振り返り、やりきれない想いにもなりました。人間は賢いのか愚かなのか。この記事を読むたびに繰り返す疑問ですが、力、技術は英知に至る道をたどらなければ結局はむなしきものだなと感じました。また、今回日本で発覚した近畿地方の放射能汚染に関しても、人工雨作戦なるものがあったのか、素朴な疑問が湧いてきました。


「9.11から10年」Kuniこと高橋邦典さんの面白い視点の取材です。編集長も邦さんのポートレートのうまさをいつも絶賛されていますが、人びとの強さ、弱さ、悲しみ、葛藤・・様々な背景を光をうまく操り一枚の写真に収めていく邦さんの写真に、見とれてばかりでした。


「子どもたちはどこで寝る」象徴的な写真を通して世界を観ていくことをDAYSは時々してくれますが、事象そのものを切り取るよりも想いを馳せ易いものです。併せて富豪の子どもたちの寝室と並んでいてもおもしろかったかなと思います。どの命も生まれる地を、親を選ぶことができません。生まれながらにあまりに大きな宿命を背負わされる子どもは地球上にどんなにたくさんいるのか。その中でも希望を繋ぎ強く生きている人の人生もまたDAYSを通してたくさん伝えていただければと思います。


北海道の大地で今月は終わります。
こんな美しい島に生まれ、私たちはその美しさに目をやる余裕をなくしていることがおおいのではないでしょうか。人間が自然の一部として自然に敬意を払い、自然の美しさを大切にしながら生きる道を、ここからまた選択できるのだとしたら・・・日本にまだチャンスはあります。そのためには、私たち読者が主体性を持って社会を監視し、能動的に生きていく必要があります。


DAYS市民株主が誕生するそうです。ただ受身で記事を受け取るだけでなく、もっと能動的な自分になるために、私は株主になります。是非読者のみなさん、手をつないで仲間になりましょう。ひとりの力はちっぽけですが、つながれば無限大です。

posted by デイズジャパン at 19:16| Comment(0) | 読者の声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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