2011年09月15日

【編集長より】編集後記(DAYS JAPAN 2011年10月号)

 編集後記(DAYS JAPAN 2011年10月号)

 次の3・11 は必ず起こる。それはみんな知っている。しかし認めたくないという気持ちが人々の心を支配し、原発の復権をもくろむ勢力の巻き返しに呑みこまれつつある。戦後がいつのまにか戦前になるように、私たちは再び3・11 以前に戻りつつある。では次の3・11 直後の1 週間の間に私たちは何を行うことができるか。シミュレーションはできるか。本誌19 ページで「緊急事態省」の設立を、木村真三さんが呼びかけている。

 やらなければならないと考えていることは、能力の限界を超えている場合が多い。しかし自分の能力の限界を決めているのも自分自身ではないか。こんな風に考えると、いよいよ自分を追いつめることになるのも分かるのだが。

 フランスのVISA での出会いは、素晴らしいものだった。中心のテーマだった「アラブの春」はこれから本当に試される時代が来る。しかし第2 次大戦のパリ解放の後に、ドイツ兵との間に子どもをもうけたフランス人女性を見せしめのため髪を剃って歩かせる民衆を撮影したキャパのようなカメラマンは、まだ「アラブの春」では現れていない。

 一方、フランスのVISA での「DAYS の選んだ震災写真展」は、10 万を超す人々の心に、重く深い問いかけを突き付けたようだ。

 私の山岳地取材まであと1 か月。体はぼろぼろで、鍛えなおそうとツイッターで宣言してジョギングから始めたら、いきなり上り坂で肉離れを起こした。また再開しなければならない。

 今いろいろ反省することも多い。傲慢なところは相も変わらない。私たちは外からは立派な職業とみられ
ながら、内にどろどろとした、ひねくれたものを持っている場合が多いが、私もそうだ。技術面だけではなく、人格面で学ばなければと思うフォトジャーナリストたちは早死にしていった。(広河)





posted by デイズジャパン at 11:12| Comment(0) | 編集長便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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