2011年07月19日

【最新号】8月号編集後記

 3・11から4か月。昨日DAYSは、食品用放射能検知器の上級機購入のために、福島の「市民放射能検査所」に募金を振り込んだ。嬉しい反面、ここまでに4か月もかかったことを反省。列車は車輪の最初の1回転が大変だ。車もギアが初速に入り、止まっているものが動き出すときに最も大きな力がかかる。
 来年で30年目になるパレスチナ難民キャンプ虐殺事件。今年25年目を迎えたチェルノブイリ事故。それぞれの救援運動が立ち上がった最初の時期のことを思い出す。運動はチェルノブイリが21年目、パレスチナが28年目に入った。これらはセカンドギアからサードギアに入った。チェルノブイリ支援だけでも、現地には2つのサナトリウム、「リハビリセンター」が建ち、病院支援、甲状腺がんの子どもたちの毎日の薬、超音波診断機支援、のべ数万人の保養計画などが進められた。福島(それだけでなく日本全体)は、20年後、25年後にはどのような苦しみを抱え、市民運動はどのような段階に入っているだろうか。
 DAYSは、これまで原発事故の危険性を絶えず訴えてきたが、書店販売数は伸びず、3月11日の地震と津波と原発事故後の危機感の高まりの中で販売数が伸びた。だが7月号の特集「福島の行方」は、非常に高い評価を得たのに、書店販売は少し下がった。なぜなら読者の関心は、放射能の広大な地域への広がりとともに、福島から自分の住む場所のことに移ったからだ。東京の読者は東京の土壌汚染や食べ物ことを知りたいが、福島の人のことに思いを寄せる余裕がなくなってきている。しかし今福島で起きている人々の苦しみと葛藤こそ、日本中の人が学び解決しなくてはならないものなのだ。(広河)

CA2Z888J.jpg



posted by デイズジャパン at 16:03| Comment(0) | 編集長便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。