この映画に私の写真、「銃口を向ける兵士」と、「廃墟と化したジェニン難民キャンプを歩く子どもたち」が使われている。
鴨志田はアジアの戦場を撮影したジャーナリストだが、トラウマでアルコール依存症に苦しむ。私の場合もアルコールに助けを求めた時期が何度かある。最初は1982年、レバノンのパレスチナ難民キャンプ虐殺事件の後だった。眠ろうとすると、照明弾がヒトダマのようにゆらゆらと落ちてきて、死者たちの姿が浮かび上がった。眠るために私はアルコールを飲んだ。人が焼けた臭いも記憶に染みつき、焼き鳥でさえ我慢できなかった。
やがてチェルノブイリやイラクで多くの人の死に出会い、私は死者に慣れていった。慣れることができない素直な感性の人は、アルコール依存症になっていったのかもしれない。
DAYS では今、定期購読の更新をお願いする電話かけで、土日もなしにボランティアの人々が詰めかけてくれている。実のところを言うと、定期購読更新があと一歩の状態だ。DAYSの試みが存続できるように、ご協力をお願いしたい。
さらに今、電子版DAYSの制作も拍車がかかっている。これは週刊と月刊のページで構成され、英語版と日本語版からスタートする。京都造形芸術大の竹村真一さんとのコラボの地球のページも楽しみだ。世界のフォトジャーナリストたちがこのページに参加して現場から写真を送り、見る人がその人を支援できるようにするという試みだ。DAYS JAPANの定期購読者は電子版が無料で見れる。この機会によろしくお願いしたい。(広河)