「上関原発の建設に反対するジャーナリスト・言論文化人による声明」もそのひとつだ(本誌11ページ)。現地で中国電力に雇われた巨大な作業船が、田ノ浦に入るのを必死に食い止めている漁船やシーカヤックの人々からの、悲鳴のような叫び声が、毎日のようにDAYSに聞こえてくる。それは抹殺されようとする「奇跡の海」(本誌52ページ)の叫び声であり、未来の子どもたちの叫び声でもある。それを聞いて「忙しいから」とか耳をふさいで聞こえないふりをして、何もしないわけにはいられないではないか。
さらに私たちは、電子版のDAYS INTERNATIONAL の刊行というとてつもない事業に乗り出そうとしている。成功する自信があるわけではない。それは電子版のメディアのほとんどが失敗しているからではない。想像してみて欲しい。この日本で、日本人向けではなく、さらに日本に住む外国人向けでもなく、世界の人々向けのメディアを誕生させようとしているのだ。それは英語版で始まり、他の言語に広げていくプロジェクトだ。そのための小さな準備室に、ボランティアの人々が集まってきている。
今から7年前の11月、同じような光景が東京・杉並のマンションの一室で始まっていた。そのころ講演会で、私はDAYS創刊を呼びかけた。そのとき「皆さんが背中を押してくれれば、DAYSは創刊できる」と述べた。そのときと同じように、今新しい試みの呼びかけを開始する。メディア関係者のすべての人が不可能な試みと断言したDAYSはその4か月後に創刊された。同じように今私たちは英語版と日本語版のメディアを、2011年3月20日、DAYS7周年の日に出発させるつもりだ。すでにいくつかの国の人々が呼びかけに応えてきている。(広河)
DAYSという存在を家族、知人友人、職場の人達に知ってもらう事、購読する事がDAYSを支える事に繋がると信じています。
影ながら応援しています。頑張って下さい。