2010年02月06日

2010年2月号TOPICS「ホッキョクグマ」

2月号TOPICS「ここまできた地球温暖化!?」に掲載された小グマを殺して食べるホッキョクグマの写真が非常に大きな反響を呼んでいます。
2月4日朝日新聞夕刊では赤川次郎さんがこの写真について素晴らしい文章をお書き下さいました。しかし、同時に一部のブログやtwitterで雄ホッキョクグマが子グマを捕食する共食いと呼ばれる現象が、温暖化が叫ばれる以前から報告されており、温暖化との関係性に疑問を持つお声もあがっています。

この件に関してDAYS JAPANの見解は以下のとおりです。

まずこれがロイター通信による配信で、写真の出所がはっきりしていることが挙げられます。そして写真が撮られたカナダのマニトバでは、これまで捕食の報告は年に1、2件程度であったのに関わらず、2009年度には9件にまで増えたとの報告があります。

通常ホッキョクグマは氷上でアザラシを狩り、食糧を得ますが、現在は氷原の減少によって狩りが困難となり、食糧確保に甚大な影響を及ぼしていることはよく知られています。ロイターの配信によると、飢餓によって雄グマによる捕食が加速されているということです。それが原因のひとつとなって個体数が減少していると米国の科学調査団が発表しており、TOPICS掲載写真は国連気候変動枠組条約締約国会議(United Nations Climate Change Conference)でも発表されたものです。

こうした資料を参照のうえ、私たちはこの写真のような現象が、温暖化によって影響を受けた可能性が大きいと考え、DAYS JAPANに掲載することになった次第です。

↓赤川さんが書かれた記事をダウンロードすることができます。
0204朝日新聞夕刊_赤川次郎様.pdf

posted by デイズジャパン at 22:45| Comment(0) | 編集部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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