2009年11月25日

広河隆一より

広河隆一です。

皆さんへ早稲田大学・DAYS JAPAN共催フォトジャーナリズム・フェスティバルの最後のご案内をします。

大隈講堂は、四十数年前に、学生時代に、ロバート・ケネディ米司法長官の講演を聞いた思い出の場所です。
まさかこの場所を使って、私たちがフェスティバルをすることができるようになるなんて、想像もしていませんでした。

11月22日、この場所で、上杉隆さんほかを招いてシンポジウム「戦争・写真 そしてメディアの危機」を行いました。
そして翌23日は写真と音楽のコラボレーション「生命のコンサート」を行いました。どんどん素晴らしい歌を歌うようになるナターシャ・グジー、まだ若いのに何か威厳というものを感じさせてしまう存在感で圧倒されたアイヌのMINAさん、そして私のチェルノブイリとパレスチナの写真に澄み切った音楽をつけてくれた青柳拓次さん、そしてかつて私といっしょにレバノンの戦場を訪れたエピソードを紹介してくれた作家の立松和平さんが舞台を盛り上げてくれました。最高に皆が感動したのはやはり加藤登紀子さん。彼女は私の写真を背景に新曲「1968」から歌い始め、レボリューション、百万本のバラと歌い、最後にやはり私の写真を背景に「RISING」を歌いました。

この曲は私がベイルートに戻るため、レバノン山岳地帯で待機していたとき、連日の猛爆撃の中で、精神的に参りきってしまうのを、すんでのところでこらえさせてくれた曲です。立て続けに巨大な砲弾が私の周辺に落ちる中、私はこの曲と、やはり登紀子さんの「この空を飛べたら」の歌を聴き続けて、生き続けようとしました。
この曲は大きな意味で、私の人間としての生命を救った曲と言えます。

そして昨日は大隈講堂で「大スライドショー『世界を視る』」の第一回目が行われました。私は「パレスチナ」と「薬害エイズ」の写真を大画面で見せながら、撮影の背景の話をしました。マグナムの小川潤子さんは「キャパ」について多くの写真を紹介してくださいました。


明日26日の木曜日6時半から、DAYSとしては、大隈記念講堂での最後の催し、「大スライドショー『世界を視る』」の2回目を開催します。
フランスのペルピニヤンの世界報道写真祭の映像紹介、在日外国人の撮影した日本、DAYSフォトジャーナリスト学校卒業写真展「祝島」、第一回日本ドキュメンタリー写真ユース・コンテスト受賞作品発表と授賞式と、中身が濃い内容になっています。私は「チェルノブイリ」と「ゲバラの戦った地」の写真をお見せし、撮影の背景をお見せします。

ぜひぜひおいでください。入場無料です。

また12月1日(火)5時から大隈講堂そばの小野講堂(地下2階)で、「触れる地球」の製作者竹村真一さんを迎えて、地球環境と未来についての講演会をします。私との対談方式です。竹村さんの話は、絶対に聞いておいていただきたいとても大切なものです。そして目からうろこが落ちる、驚くような内容です。私も自分の世界観に大きな影響を受けました。ぜひご参加ください。

小野講堂の1階にはWASEDAギャラリーがあり、そこでは「触れる地球」を実際に触って、さまざまな地球のデータや写真を自分で映写することができるようになっています。それは現実の地球だけでなく、合わせ鏡のように、希望の地球も映し出せるようになっています。今どちらを選択をするかは、私たち自身にかかっている、と訴えかける展示です。

すこし早目に早稲田大学に来られた方は、学生会館小野講堂前ホワイエでのDAYS写真展、大隈タワー10階の私の写真展などをご覧いただければ幸いです。

広河隆一

これまで大隈講堂でのフォトジャーナリズム・フェスティバルは参加者に大きな感動を残しながら進んできました。


posted by デイズジャパン at 19:00| Comment(0) | 編集長便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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