2009年07月17日

最新号(09/08号)について(企画スタッフより)

今月号は、チェルノブイリ原発事故、ベトナム戦争など、過去に起こった悲劇を忘れないためのデイズらしいテーマとなっています 。また、表紙の少女の写真はとても目立つので、多くの人の手にとっていただけるのではないかと思います。

●特集 チェルノブイリから23年
表紙にもなった少女の透通る肌に吸い込まれそうでした。また、朽ち果てた家屋の写真がその年月を語っているようでした。もう23年も経ったのかと思いました。でも、記事を読むと、被災者たちは23年という長い時間、苦しみ続けてきたという現実を改めて考えさせられました。また、かつて、そして今、核実験を行い、原発を広めようとする人々は、核の被害が何百年たっても消えないことを知っているのでしょうか。

●彼は枯葉剤を浴びた ベトナムの少年フンの生涯
枯れ果てた森に立っている少年の写真は以前見て知っていました。しかしながら、その後、成長し、大人になった彼の写真を初めて見ました。その年月を考えるとき、一人の写真家が何十年もかけて追いかけた「伝えたい真実」がここにあるのだと思いました。 
豊かな森の中で、静かに暮らす人々の頭の上から、劇毒を散布する。そしてその劇薬は何世代にもわたって人間を苦しめます。それが戦争です。ちょうど、私が生まれた年にベトナム戦争は終わりました。そんなこともあって、私の成長とともに、戦争が終わった後もずっと苦しんできた人たちのことを思うと、胸が苦しくなるのです。

(企画部)
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