2009年02月03日

爆撃が続くガザ

今日もガザの北部、イスラエル国境近くを廻りました。激しい破壊の跡が残り、瓦礫の合間にテントが建てられています。この数日でテントが建ているのですが、ほとんど入る人はいません。家を失った人は多いのに、テント村だと、一発の爆弾で全員が死んでしまうのではないかと恐れているのです。そこから遠くないところを砂煙を上げながらイスラエルの戦車が移動するのがよく見えますし、20日前にはこうした移動の後で、侵攻してきたので、人々の恐怖は今でも強いのです。イスラエル軍は広大な地域を占領したあと、小さな家はブルドーザーで破壊し、大きな家は爆薬で爆破しました。そうした家は何千もありますが、破壊した後土をかぶせてどこに家があったのかわからなくしているのです。
イスラエルのこの不審な行動に、人々の恐怖はいよいよ増しています。この一帯は、誰も戻ることも、家を再建することも許さないという意思表示ではないかと。
今日私が撮影中にも10発ほどの爆弾が落ちた音が聞こえました。南部のエジプト国境付近にも何発もミサイルが撃ち込まれているようです。これは停戦ではありません。今でも攻撃は続行中です。これは選挙が終わるまでの国内向けデモンストレーションとの見方もあり、その後にさらに巨大な規模の攻撃があるのではないかと、うわさされています。

広河隆一
posted by デイズジャパン at 01:24| Comment(2) | ガザ空爆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
広河さん、リアルタイムな情報ありがとうございます。新聞等でも攻撃がされていることは出ていますが、破壊後に土をかけ、まるですべてを抹殺するかのような行為については初めて知りました。復興させない、民族の抹殺、恐怖心を植え付ける・・・いろんなことが頭をよぎります。ガザの人々の恐怖が伝わってきました。私は仕事柄、工事現場のようなところで土砂を移動して、これまであったものがなんだったのか全くわからなくなる様子をよく見ます。平和な状況の中でも喪失感を感じ、しばらくすると以前の記憶すらはっきりと思い出せなくなるのです。その土の下はどういう状況だったのか、と。それが日々命を削る状況なら、いったいどんな思いになるのか、本当に胸が苦しくなります。本当の停戦を一日でも早くしてほしいです。
Posted by fumitake at 2009年02月03日 21:25
今の市民の視点からみたレポートはとても貴重です。
広河さん自身の身の安全を心配してしまいますが、
貴重なレポート、これからも読ませていただき、
自身の発信に役立たせていただきます。

パレスチナに対する占領と、
完全な強者による弱者いじめ、
本当に悲しいです。

早く止めたい。
これ以上の悲しみがうまれないように。


Posted by さちよ at 2009年02月05日 11:32
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