その報道に接する人々へ
私はこの40年間、中東問題を専門に取材・発表してきました広河隆一といいます。岩波新書「パレスチナ新版」、「広河隆一アーカイブス・パレスチナ1948NAKBA」DVD(30巻・45時間)を発表し、月刊誌「DAYS JAPAN」の編集長をしています。
私は今回、メディアのガザ報道について、看過できない点が多くあり、大勢の人々が亡くなっている事件でもあるため、それについて私の意見を申し上げたくて、この文章を書きました。
1 イスラエルによるガザ攻撃の原因はハマスが作ったという報道について。
「ハマスは自爆テロで90年代から数百人のイスラエル人を殺害、ガザからイスラエルへのロケット弾攻撃をくり返し、イスラエル軍の報復攻撃を招いた」(朝日新聞2009年1月6日 時時刻刻 きょうがわかる 「なぜガザを狙ったのか」)
2 地球防衛家のヒトビト(朝日新聞4コマ漫画2009年1月8日)
内容は、まず小さな子が大きな子に「コノヤロー ポカ」と殴り、次のコマで大きな子が「あっ いてー やったなー おかえしだーっ ポカ」と殴り返し、それを大きな子の父親が見て「ワッハッハ」と笑い、3コマめでその父親が「相手が手を出してきたら100倍にして返してやれ」「ワッハッハ」と笑い、4コマめで、ポカポカ殴り続ける大きな子とあおる父親を見て、「まるでアメリカとイスラエルのような親子だな」と夫が言い、妻が「笑ってないで止めてやりなよ」というと言うものです。
この漫画はよくできていると思いました。しかし最初に手を出すのが「パレスチナ側」と描かれています。
こうした考えは、朝日新聞だけでなく、ほとんどのメディアに共通しています。イスラエルは自爆攻撃やロケットの攻撃で大変な犠牲を払い、たまりかねて今回の空爆と侵攻に及んだ、となっています。しかし事実はその通りなのでしょうか。アメリカ政府も「ロケット弾攻撃が中止されない限り、イスラエルは攻撃を停止する必要がない」と言ってきました。
朝日の解説記事では、自爆攻撃がハマスのせいのように書かれていますが、実際のところ自爆攻撃はハマスだけでなく、ファタハやそのほかの勢力によっても行われました。
またそれらの自爆攻撃も、いつも理由なしに殺戮を目的として行われているわけではありません。日本のメディアは「自爆テロ」と呼びますが、「自爆テロ」という言葉は、日本の造語で、英語では「自爆攻撃」「自殺攻撃」と呼びます。攻撃対象が占領地の中のユダヤ人入植地や検問所のイスラエル兵であった場合などは、海外では「テロ」とは呼ばない場合が多いのです。もちろん市民を対象とした自爆攻撃も多くあり、それがテロであることは言うまでもありませんが、その引き金をイスラエルが引いた例も多くあります。つまりパレスチナ側がイスラエルに殺害されて、その復讐で自爆攻撃を行った場合が多いのです。
だからイスラエル人が一方的にハマスの暴力にさらされてきたという解説のし方は、占領という暴力の中で、大勢のパレスチナ人が殺害されてきた事実関係を調べていないことになります。
次にロケット攻撃の問題です。今回のガザ攻撃の理由となったのが、ハマスのロケットであると、各紙、テレビ局が報道しています。しかしイスラエルがロケット攻撃を一方的に浴びたかのような朝日新聞の解説に反して、ガーディアン紙、AFP通信、ロイター通信などは、砲撃がイスラエル軍の挑発によるものだった例を報じています。たとえばAFP通信を紹介しましょう。
「イスラエル軍が(2008年11月)4日夜から5日朝にかけてガザ地区に侵入し、ハマスと戦闘になり、ハマス6人が殺害された。その後イスラエル軍の空爆により、ハマスにさらに5人の犠牲者が出た。ハマスは4日から5日にかけて、ガザ地区からイスラエル南部に向けて、ロケット弾と迫撃砲弾合わせて53発を発射したと発表した」(2008年11月5日、AFP通信)
「(2008年12月)23日夜にパレスチナの戦闘員3人がイスラエル軍に射殺されたことを受け、パレスチナ自治区のガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスなどが、23日から24日にかけて、イスラエル領内に向けてロケット弾70発以上を発射した。イスラエルとパレスチナ当局者によると、ロケット弾の一部はガザの北13キロのイスラエル・アシュケロンの住宅などに着弾したが、負傷者はいない」(2008年12月25日、AFP通信)
ではロケット弾で、イスラエル側に大変な犠牲が出ているために、今回のガザ攻撃が行われたかのように伝えられている点については、正しいのでしょうか。それほどハマスのロケット弾はイスラエルに多大な犠牲を与えたのでしょうか。
パレスチナ側の犠牲者について述べると、2006年1月のガザにおけるハマスの政権支配以降、今日のガザ空爆直前までのイスラエルの攻撃によるガザのパレスチナ人死者数は、446人です(英ガーディアン紙)。一方のイスラエル側は、ロケット弾でどれだけの犠牲者を出したのでしょうか。
同じ時期、2006年1月以来、今日のガザ空爆直前までのガザからのロケット弾によるイスラエル人の死者数は、イスラエル首相官邸ホームページを見ると次のとおりです。http://www.pmo.gov.il/PMOEng/Communication/IsraelUnderAttack/attlist.html(場所の名前をクリックすると、詳細が表わされます)
2006年11月21日 1人
2007年5月21日 1人
5月27日 1人
2008年2月27日 1人
5月12日 1人
計 5人
このほか迫撃砲により2004年から2008年12月までに2人が死亡しているということです。また同時期の負傷者数は、同じイスラエル首相官邸のホームページでは1人でした。特筆すべきは、イスラエル空爆までの半年間に、ハマスのロケット弾による死者は1人も出ていないということです。
ロケット攻撃がイスラエル人にとって恐怖でないと言うつもりはありませんが、それを記事にするなら、大勢の犠牲者を出し続けたイスラエルのミサイルや砲撃、爆弾にパレスチナ人がどれほどの恐怖を抱いてきたかについても言及すべきでしょう。パレスチナ人446人が殺害されているときにイスラエルのロケット被害が5人であった情報を得ることは困難ではありません。イスラエル首相官邸のホームページを見ればいいのですから。それなのにハマスのロケット攻撃がイスラエルをガザ全面攻撃に踏み切らせたと解説するのは正しいのでしょうか。パレスチナ側に千人近い犠牲者を出さなければならないほどの被害をイスラエルは受けたと言えるのでしょうか。
「ロケット弾攻撃を繰り返し、イスラエルの攻撃を招いた」という解説、すべてハマスがまいた種、責任はハマスにあるといわんばかりの解説を、大手メディアが行っていいのでしょうか。
さらに言えば、ガザの報道をするときに、そもそもなぜこんな問題が起きたのかを、きちんと解説するメディアが非常に少ないことは、残念です。この間のガザ封鎖がどれほど非人道的なことで、人々はどれほど追い詰められた生活をしていたか、1967年から始まるイスラエルによる占領支配、そしてさらに1948年のイスラエル国家建設とパレスチナ難民発生(アラビア語で「大惨事」を意味するNAKBAという)から問題を説き起こす記事が非常に少ないのにも驚かされます。
ガザの犠牲者たちのことを正しく伝えなければならないメディアが、攻撃する側に追随したと思われても仕方ない報道をし、しかも問題の原因を無視している状態では、情報を受け取る側は、正しい判断ができなくなると思うのです。このような状態では、攻撃による被害者をどのように報じようと、大手メディアはイスラエルの攻撃と殺戮をどこかで後押ししているといわれても仕方がないのではないでしょうか。
ガーディアン紙の報道(2009年1月12日GMT7時49分)によるとパレスチナ人死者は少なくとも884人(うち半分は女性と子ども)、イスラエル人死者は13人(うち市民は3人)となっています。
この文章は、DAYS JAPANブログに掲載するとともに、メディア各社報道部・外信部にファックスさせていただきました。
2009年1月12日
DAYS JAPAN編集長 フォトジャーナリスト
広河隆一
世間一般の報道とは異なる視点を
有難うございます。
12月28日からガザ空爆についての報道を出来るだけ意識して見ていました。最近では次第にガザ空爆についての報道自体が少なくなってきているように思い、無関心の恐ろしさを感じています。
歪んだ分かりやすさ、視聴者受けの良さ、簡便さを重視した断片的で一辺倒な報道がなされる中、デイズジャパンや「パレスチナ1948NAKBA」、このブログは非常に有効で貴重なオルタナティブを私たち視聴者、読者に提供してくれていると思い、特にこのブログは毎日拝見しています。
私のような学生が出来ることなど限られていて、ただただ無力感を感じるばかりです。でも、ガザ空爆に「No」という声の一つになればと思い、このブログに書き込みました。
広河隆一さんの活動を、応援しています。
歪んだ分かりやすさ、視聴者受けの良さ、簡便さを重視した断片的で一辺倒な報道がなされる中、デイズジャパンや「パレスチナ1948NAKBA」、このブログは非常に有効で貴重なオルタナティブを私たち視聴者、読者に提供してくれていると思い、特にこのブログは毎日拝見しています。
私のような学生が出来ることなど限られていて、ただただ無力感を感じるばかりです。でも、ガザ空爆に「No」という声の一つになればと思い、このブログに書き込みました。
広河隆一さんの活動を、応援しています。
英紙オブザーバーで、今回の攻撃は何ヶ月も前から米英の政府への根回しだけでなく、周到なメディア対策までした上で実施されたようなレポートがありました。
つまり、ハマスのロケット攻撃への報復などではなく、ずっと前から計画されていた、ガザの無力化を実施に移したということなのでしょう。
それほど周到に計画されたのに、女性や子供の犠牲を避けられなかったというのは、イスラエルと言う国が既に正気を失い、ファナティックな軍事国家に成り下がったということだと思います。
それをきちんと指摘できないアメリカや日本のメディアの恥知らず!しかしそれを見ながらイスラエル大使館に押しかけない私も恥ずかしい。
61歳の自営業
昨日友人からこのブログのことを教わりました。
他の友人達にも紹介したいと思います。
私の街ではイスラエル人が露店でアクセサリーなどを売っています。
ちょくちょく顔ぶれが変わるのですが、私が彼らのいきつけの店の常連客ということもあり、そのうちの何人かとはときおり仲良くなることもあります。
最近知り合った気のやさしい太っちょのT。故国のニュースを聴き彼は今何を想うのでしょう。
日本のマスメディアを変えるためには私たち視聴者の反応が必要であり、DAYS JAPANさんのようなもう一つのメディアがあることで、私たちが考えるようになり、メディア・リテラシーが向上し、マスメディアに対して何か行動に移せるようになるかもしれません。
これからもDAYS JAPANさんにはお世話になりますのでよろしくお願いします。もっともっと勉強します。
明らかにアンバランスな状態で繰り広げられる殺戮に怒りを覚えます。イスラエルは自制というタグが外れ醜い国に成り下がりました。品のかけらもありません。
互いに住む場所が近すぎるからこその緊張もあると思いますが、どうにか武力による解決だけは止めるようお願いします。
できるだけ様々なサイトでニュースを見るように心がけていますが、それでも偏ります。
個人としての正義、個人としての意見を今しっかりと持つ時だと思います。
連日15分ほど特集を組んでいるテレビ局の流す映像には既視感(ドキュメンタリー第2次世界大戦の)を覚えました。今のガザの状態はドイツ軍占領下のWarszawaゲットーの最後を思わせてしまいます。
パレスチナの住民が60年以上西欧の負の歴史の集大成ーイスラエル国家の犠牲にされてきた事実さえ知らない、知りたがらない。あるいは 世界の大半はそれを知りつつ何も言わないできたのでしょうか。
事実を冷静に見つめる知性と分別があればと思います。かってメディアに就職した友人は「こんな記事は価値がない」と主張しても上司は「売れればいいんだ」と押し通すとこぼしていました。買い手がいるんですね。メディアに正義を期待できないとしても彼らの影響力を如何ともしがたい現在が無念です。
広河さんお疲れ様です。
一昨年の、私が強い衝撃を受けたファタハとハマスの分裂(同じ仲間同士がまさかこんなことになるとは夢にも思わなかった)以来、強い関心を持ち、パレスチナ関連のいろんなイベントに参加したりして、認識を深めてきました。
NAkBA 60年の年に、こんな惨劇が待っているとは予想もしていませんでした。怒りと悲しみに身が震えました。年末・年始もガザのことが頭から離れたことがありません。
拘束時間の長い勤務の合間に、12月30日と1月10日の抗議行動に参加しました。
この間の報道を見るにつれて(以前から感じていたことですが)事実を曲解する姿勢にどうしようもないやるせなさを感じていました。
ある調査で日本の報道自由度が51位と報告されていることを数日前に知り、さもありなんと思うと同時に改めて悔しい思いと怒りに駆られましたが、今回の広河さんの勇気ある鋭い告発にもろ手をあげて感動しました。
陰ながら応援してすると同時にマスコミ各社の反応を注視していきたいと思います。
アメリカが「カミカゼ」に震撼したかどうかはともかく、英語でいう「自爆攻撃」もフランス語では「カミカゼ」、その日本語訳が「自爆テロ」なんて、マスメディアもナイーヴ、とでも言えばいいのでしょうか。
大した事はできないけど、自分のブログでもパレスチナについて書きました。
その中で、このブログのこの記事を紹介させていただきました。
正しい情報を読み取る力を、私たち市民は付けなくてはいけませんね。
イスラエルも悪いが、ガザも悪い
反イスラエルを唱える人は食生活やパソコンとか使うとイスラエルを支持する事になる恐れあるんで用心して下さい
http://palestine-heiwa.org/choice/list.html
地元の英字紙JordanTimes紙も14日付けの
記事で欧米メディアのガザ報道の偏向ぶりについて報じています。
Foreign press accused of bias in Gaza coverage
http://www.jordantimes.com/index.php?news=13481
もっとも、これもアラブの国のメディアの言うことだから信用ならないと
言うような人にとってはどれだけ効果があるかわかりませんが。
しかし,この記事のように,メディア(例として朝日新聞)とイスラエルとが共犯的にイスラエルを正当化しようとしているとは感じられません.そのことについて記事を書きました.
−メディアとイスラエルは共犯か?−
http://papillon99.exblog.jp/10136791/#10136791
ナチスドイツの思想を受け継いだ『ユダヤ国家』を標榜するイスラエルを絶対に許してはならない。
本日(19日)イスラエルの攻撃はやっと収まったようですが・・。これからが心配です。
この間の報道については広河さんの述べられるているとおり、日本での世論の高まりがあまり見られないわけです。
それでも、15日あたりの新聞から、やっとガザ地区内のパレスチナ市民生活に触れる記事が出てきました。(読売にも)
報道の若干の変化は、ガザへの攻撃が収まらず、国連の学校さえも被害を受けたからなのか・・。広河さんの報道関係への抗議のファックスの影響なのでしょうか・・。やっと・・という感じです。
本日(19日)のNHKでも攻撃開始以後初めてカメラが入って、現地の様子を伝えていました。゛被害がこれほどひどいとは!"という特派員の言葉には、これが日本での報道の結果だ・・と思いました。
また、女性のキャスターは゛なぜこれほどまでの被害を出すことになったんでしょうか"というような内容の質問をしていました。が、それはないんじゃないか?と思いませんか?日本が親イスラエルのアメリカの側にいることで、報道も偏り、日本政府はイスラエルに対して強い姿勢をとれないのですから。
これからも報道の伝え方に注目してみなくては。
イスラエルはメディアをコントロールする力を持っています。
そのような政治力と経済力、それに軍事力があるのですから、ハマスに勝ち目はありません。本当に不幸な事です。
友人の在米パレスチナ人が言いました。
「誰も責められないよ。まずアラブが一体になっていないんだから」
私もそう思います。
アラブの富豪国家は、なぜガザの人々が何千と殺されるまで待っていたのでしょうか?
「不幸なパレスチナ」を世界に見せる必要があるからです。
彼らがイスラエルを責めるためには、パレスチナの人々がこのような悲惨な目に合う必要があるのです。
やっぱりオバマもそんなものかと思いました。
どうしてイスラエル建国の経緯やら、パレスチナの人々が難民とならざるを得なくなった状況を、このタイミングで報道しないのか。より多くの人に事実を伝えるためには当然そこからしっかりと報道してほしい。
朝日新聞をずっと購読していましたが、最近の朝日の報道のあり方には納得できないものが多く、もう読むのやめようとも思いました。でも、このブログ読んで、やめるより朝日に対して読者としてどんどん意見を伝えていくことが大事かと思い直しました。
おかしいと思ったことには、非力な一般市民の一人ですが、できるところで声を出していこうと思います。
世界は多極化し、アメリカの力は格段に落ちるか、保護貿易主義に陥ると思います。
イスラエルはアメリカの支持がなければ、すぐにでもこっぱみじんになるように思います。
全世界に戦争をふっかけたことをイスラエル国民は認識できているのでしょうか。
果たして、年間一兆円から数兆円におよぶような軍事援助をイスラエルは受け続けられると思っているのでしょうか。
早晩、この虐殺行為の返礼をイスラエルは受けることになるでしょう。早ければ数年で、イスラエルはこの世から消え去るかもしれません。戦争ではなくて、経済破綻が原因で。
すべての国がイスラエルに自主的に経済封鎖をすれば、アメリカは救うことができないでしょう。67年時の境界線までさがることが必要最低な条件として提示されるでしょうが、イスラエル政府はどうでるでしょうか。
パレスチナ自治区の被害への保障もしなければならなくなるでしょう。
イスラエル人は自分たちが、だまされたとはいえ支持した内容によって、自分たちの首を絞めることになるでしょう。
朝日のワシントン特派員は、そのプロパガンダのNBCあたりの最も左寄りの記事の受け売りのような記事を書いてて呆れます。大統領選の記事では明らかにオバマ寄りでジャーナリズムの公正さを欠いた記事がありましたので、私の意見をメールしました。
また、大統領選挙終盤に、当時副大統領候補だった現副大統領ジョーバイデンが口をすべらして、「オバマが大統領になったら半年以内に国際紛争が起きる、彼の実力を試そうとする動きがあるだろう」と言ってしまい、物議をかもしたことがありました。ブッシュ政権で国務長官だったコリンパウエルも選挙前に、オバマの大統領就任から1週間以内位の日付まで指定して、紛争が勃発する、と言ってました。
アメリカのメディアはオバマ大統領をスーパースターのようにちやほやし、まるで彼が難問をすべて解決してくれるかのような、選挙中からやってたお祭り騒ぎを、まだやってます。
そして、あの時のバイデンの問題発言を、今回のイスラエルのガザ侵攻と結びつける報道はありませんが、私には、上院外交委員会の議長をしていたバイデンや、パウエルはこれを知ってた気がしています。
イスラム教信仰者を父に持つオバマ大統領が、これまでのアメリカ大統領の立場を継承して親イスラエル派大統領をまっとうするのかどうか、をイスラエルから試されているように思えます。彼は今のところ、ガザ地区への武器搬入を食い止める働きかけをエジプトにしているようで、親ユダヤの態度を見せていますが、本当のところはどうなのでしょう?
アメリカの世論はといえばこぞってイスラエル寄りというわけでもなく、今回の件では各地のイスラエル大使館前で抗議行動をする人達と、道路を挟んでデモをするイスラエル容認派と、両方が報道されています。