2009年01月04日

イスラエル空軍が爆破したトラックは、溶接用の道具を載せていたのか、それともハマスのグラッドミサイルの移送中だったのか?

アミラ・ハス ハアレツ紙 http://www.haaretz.com/hasen/spages/1052258.html

12月29日が終わろうとするころ、イスラエル防衛軍は、ホームページに次のような緊急の見出しを掲げた。「ジャバリヤ付近で武器を満載したトラックを攻撃」

小見出しは以下のように続いていた。「午後6時頃、イスラエル空軍はグラッドロケット数十発を載せたハマスのトラックを攻撃した」同記事によれば「トラックが積んでいたロケットが爆発し、あたり一面に破片が飛び散った。ロケットが移送されていた理由は、武装勢力がイスラエル空軍による武器貯蔵庫の攻撃を恐れていたため。またロケットをイスラエルに向けて発射しようとしていたためである」。

この記事には、イスラエル空軍が上空から撮影した、爆発の寸前までの2分間の動画がつけられていた。2台の車のあいだを動いている15ほどの白っぽい影が映っている。その手には3つの黒く、長い物体が握られており、白い影はトラックとおもわれるもの上にそれらの物体を置く。やがて2台目のトラックが出発するが、突然爆発音がし、炎が画面を覆う。目撃者が、爆発は上空の飛行機がもたらしたものだと述べる。

しかし、いくつかの人権団体の調査では、まったく違う証言がでてきている。

ベツァレムと人権のためのマゼン・センターによれば、このトラックは55歳のアハマド・サムールのもので、ジャバリア難民キャンプの彼の工房の横で今も焼けたままになっている。その隣には燃え尽きた酸素風船とナイフとケーブルがぶらさがっている。誰もトラックやそれらのものを動かそうとはしない。上空からすべてを撮影している当局が近づく者すべてを 爆破しようとするかもしれないという恐れからだ。

去る木曜日にサムールは言った。「すべては現場に残されたままだ。我々は死体だけを動かした」攻撃の起きたちょうど3時間前、サムールの娘が告げた。地元のラジオ放送で、サムールの工房の隣の家が爆破されたと聴いた、と。サムールはすぐに息子と数人の隣人や家族とともに自分のトラックに乗り込み、被害を確認しに工房へ向かった。隣接した家は彼の工房の上に崩れおちており、彼らは衝撃を受けた。そして盗まれないよう、高価な道具をすべてまとめて運び出すことにした。最初はドリル、溶接機、秤、その他の道具、それから調理用ガス風船を持ち帰った。それから残っているものを梱包するために、彼らは工房に戻った。溶接に使われる6つの酸素風船のうち3つと、ベンジンの入った缶2つ、ディーゼルの入った缶2つだ。サムールの息子、イマードは道具類をトラックに詰め込み、義理の兄は溶接用電極パック50組を自分の車に載せて出発した。サムール自身は通りの反対側に立って、燃えている近くの家からの埃を肺に吸い込んでいた。トラックに物を載せている若者たちを見て、蜂の巣にいる働き蜂を思い出した。彼の記憶によれば午後5時になる直前のことだった。

サムールの話だ。「突然私はトラックの隣で何か光るのを見た。トラックから火が燃え上がり、爆発音がした。私はその爆発の方に向かって走り出した。近くまできて、煙が晴れて、死体が見えた。そのうち一体は私の息子イマードのものだった。私は気絶した。目を覚ましたあとに、イマードと手伝っていた7人の若者は殺されたということを聞いた。」
ハアレツ紙との電話でサムール氏は次のように述べた。「彼らはハマスではなく、私たちの子供たちだった。名前を言える。イマード・サムール 32歳。アシュラフ・アル・ダバール 30歳。マハムード・ラバヤン 15歳。ラーミ・ラバヤン 23歳。アハマド・ヒーラ 19歳。ムハンマド・マハディ 17歳。ウィッサム・エイド 14歳。ムハンマド・ハベール 20歳。また4人が負傷し、うち2人は重傷だ。ビラール・ラバヤン 19歳。その弟 16歳。」

サムールは言った。「イスラエルには専門家とか利口な奴らがいるだろう。来て俺のトラックと酸素風船を吟味すりゃいいんだ。グラッドミサイルとかそんなものじゃないことを見て確かめるべきだ。イスラエルのあんたたちはグラッドミサイルをいっぱいに載せた大きなトラックが燃やされたと言ってるが、来て自分たちで確認してほしい」

映像に映っているのは対象となったトラックなのか、ハアレツ紙がイスラエル軍の広報官に尋ねた所、次のような返答を得た。「トラックの荷は、武器やロケットを保管していた建物から出されたものだ」その建物がカッサムロケットの製作と発射に使われているということをガザの誰も否定していない。しかし、イスラエル空軍(彼らの持つ軍事的重要性はどんなときでも不明瞭だ)によって攻撃されたものはたくさん存在している。たとえば、ラファのシャブラ難民キャンプのグラウンドの真ん中にある小さな、空っぽの建物。これは2日前にイスラエル空軍によって爆破され、2人が死亡した。

マゼン・センターによれば、終わることのないイスラエル空軍の攻撃のせいで、攻撃対象となったものが軍のものが一般市民のものかを見極めるのが、きわめて難しくなっている。

(訳:青柳 泉)


posted by デイズジャパン at 01:53| Comment(0) | ガザ空爆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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