2012年11月06日

同じ過ちを繰り返さないで/ナターシャ・グジー

ナターシャ・グジーの透き通るような歌声を一度聴いたら、きっと二度と忘れることはないと思います。まだDAYS JAPAN が創刊される前の1991年に広河が設立したチェルノブイリ子ども基金が、1996年に招聘したチェルノブイリ子ども民族音楽団「チェルボナ・カリーナ」の一員として来日したナターシャ・グジーは、その後日本で本格的な音楽活動を開始します。

DAYS JAPAN 11月号にはそのナターシャ・グジーからのメッセージも掲載されています。

「今から26年前にチェルノブイリ原発が爆発しました。私は6歳でしたが、お父さんが原発で働いていたので、原発から3-5キロのところに住んでいました。住民は、夜中に起きた事故のことを知らされないまま、次の日を過ごしました。そして大量の放射能を浴びてしまいました。その次の日に、3日間だけ町を出るように言われましたが、その町に戻ることは二度とありませんでした。・・・・・・・」

ナターシャの話が胸を打つのは、チェルノブイリ原発事故を経験した本人の話だからです。その時の悲しみや想いを綴る言葉には、何の飾り気もなく素朴でありながら、まるで映画のように当時の鮮明な映像を私たちの脳裏に垣間見せてくれる、そんな力があります。

そのナターシャ・グジーのコンサートが久米島で開催されます。
彼女の水晶の歌声と、子ども時代に同じ境遇を経験した者ならではの嘘偽りの無い慈しみが、包み込むように子どもたちの心を守る、そんな奇跡のコンサートになると私は思っています。

ナターシャコンサート.jpg

コンサートin久米島
〜チェルノブイリから福島の子どもたちへ〜


日時: 2012年11月16日(金)18:30〜20:00(開場18:00)
会場: 久米島町具志川農村環境改善センター
*入場無料 *保育室あり
演奏: 歌とバンドゥーラ(ウクライナ民族楽器)
演奏 ナターシャ・グジー
スライド講演: 広河隆一(フォトジャーナリスト)
三線と民謡: 親子塾なんくる
共催: 沖縄・球美の里、久米島町、久米島町教育委員会
お問い合わせ: tokyo@kuminosato.net

営業部
佐藤典子
posted by デイズジャパン at 19:03| Comment(0) | 営業部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする