第9回目となる10月号では、脱原発弁護団全国連絡会共同代表の海渡雄一氏が
「政府と東京電力は何を隠してきたのか」と題して、事故の発生後、東京電力が録画したテレビ会議の映像を公開させるための活動について書いて下さっています。
このテレビ会議の映像は最近になって大手マスコミでも報道されましたが、「どのようないきさつで、いったいどの部分が公開され、どこからが公開されていないのか」などには、あまり目がいかないような構成だった印象が否めません。
今回の「チェルノブイリとフクシマ」での海渡さんの文章には、それらの肝心な点が、実にわかりやすく、簡潔に述べられています。「警戒区域」への一般の国民の立ち入りが禁止され、ジャーナリストの立ち入りも制限されているために真実がわかりづらくなっている現状の中で、私たちが知るべき重要な情報の一つがこのビデオでした。しかし、まだ全てが公開されたわけではありません。まだ、何が隠されているのかすらはっきりしない状況が続いているのです。
海渡雄一氏は語ります。「知らなければ何も始まらない。知るためには報道機関だけではなく私たち一人一人の努力が求められている」
10月号の「チェルノブイリとフクシマ」はぜひ読んでいただきたい重要な記事です。
営業部
佐藤典子