2008年12月31日

Gaza needs your voice NOW!

ガザの病院を統括する責任者?モハマド・アル・カシャフの話
「どうしようもない状況だ。爆撃後15分で210人が到着してきてひどい混乱だった病院のスタッフは全員できることはやった。この悲劇は我々ができることを超えている。というより、どんな大病院にも対処できないようなレベルだ。ほんとうに衝撃的だった。我々は手術室6つをあけた。それに、傷を負った人々を産婦人科に移送した」

UNRWAスポークスマン クリストファー・ガンネスの話
「民間人が戦闘に巻き込まれている。昨日はUNRWAにとってのある特別な悲劇が起こった。もちろん我々は起きている事すべてについてあまりにも悲しく思っている…すべての暴力にとても衝撃を受けている。が、空爆が行われたところのそばにいた我々の生徒7人が、砲弾の破片と飛んでくる瓦礫で即死した。20人が負傷し病院に搬送された。もちろん、皆が言っているように病院はどこも満杯だ。だから我々は民間人の殺害に関して調査かなにか、報告が行われる事を望むし、それが行われれば、いつもそうだが歓迎する。事実が公表されなければならない。事実それじたいが、事実の意味をかたらなければならない。

Khiam Rehabilitation Center for Victims of Torture - KRC
Beirut - Lebanon 
P.O. Box: 14-5843
Tel:+961 1 302631
Fax:+961 1 701692
http://www.khiamcenter.org

(訳:青柳 泉)


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今すぐ停戦を!

今すぐ停戦を!
(グーシュ・シャロームが2008年12月30日にハアレツ紙に掲載した広告)

この戦争は非人間的で、無意味で、害をもたらすものです。
この中からイスラエルにとっての良いことなど、なにも出て来ません。

数百人のパレスチナ人の殺害と、ガザ地区での生活インフラの破壊は、忌まわしい行為です。これらから選挙に有利なものを得られると期待しているひとたちはとんだ考え違いをしています。
地上侵攻はさらなる害をもたらすでしょう。ガザに残されているものを破壊して、イスラエル人、パレスチナ人、兵士、市民をとわず多数の犠牲者を生むでしょう。
もし、激しい戦闘のあとで、イスラエル軍が壊されたガザ地区を侵略するのに成功したとします。
結果は、せいぜい、ハマスを地下に追いやり、ガザ地区と西岸での彼らの影響力を増すぐらいでしょう。

攻撃はもうすでに憎しみを増幅しましたし、さらに、市民的な全世界(の人々)を我々に立ち向かわせ、イスラエル国家をさらに憎むあらたな世代を中東全域に生み、ハマスの影響力を強め、平和をもとめるパレスチナ人の地位をさらに下げ、パレスチナ人がまとまることを阻止するでしょう-それなしに和平はありえないのに

戦争開始直後の数時間でテルアビブの街頭でデモをしたイスラエル人数千人の名において、我々は次のことを求めます

●ガザへの攻撃を直ちにやめなさい!
●次の内容を含む停戦を提案し、維持しなさい
 -双方の暴力行為をとめること
 -境界を完全に開ける
 -ガザ地区の人々にたいする封鎖を中止する
●ハマスとの対話を開始しなさい
  ハマスはパレスチナ社会とパレスチナの政治機構にとっての必要不可欠な部分です。
  彼らの参加なくしては、いかなる交渉も合意も無意味なものです。

P.O.Box 3322, Tel-Aviv 61033 --- info@gush-shalom.org --- www.gush-shalom.org

(訳:青柳 泉)
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2008/12/28 16:00時点のOCHAのレポート

空爆で少なくとも280人のパレスチナ人が殺害された。900人が病院で治療を受けた。650人がさらなる治療を受け、110人が重傷。犠牲者の数は増えると予想される。瓦礫の下にうずもれた死体を捜す作業がまだ続いている。

おもな死者は文民警察官。ほかには少なくとも20人の子どもたち、9人の女性、60人のその他の市民。ほとんどが作戦の最初の数分間で亡くなった。これは1967年以降占領下のパレスチナで記録された1日あたりの死者数としては最も多い。

空爆の開始から現在までのあいだにパレスチナ側の武装勢力[militants]はイスラエルの都市や町に100発のロケットと臼砲[mortars]を発射し、イスラエルとガザの境界線から40kmほどの距離にまで到達している。その結果として、1人のイスラエル人市民が死亡し、10人が負傷した。

ケレム・シャロム検問所?[crossing]は今日、一時的に開けられて、人道援助団体からのトラック7台分のとトラック14台分の小麦粉がガザにはこばれることが許された。パン屋として動いている場所?[functional bakeries]での人々の長い列がみられたという。UNRWAの小麦の貯蔵は依然として、ゼロ。ガザ市内、ガザ北部、ガザ中部では1日16時間の停電があったという。

(訳:青柳 泉)
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2008/12/29ガーディアン紙社説

「2国家解決策が潰されている」
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2008/dec/29/israel-palestine

土曜日の午前11:30にイスラエルがガザのハマスに対してはじめた攻撃で、いったい何人の市民が殺されたのか、我々にはわからない。なぜなら、イスラエルがイスラエル人ジャーナリストとあわせて海外のジャーナリストがガザ地区に入ることを阻止しているからだ。

しかし、この空爆でパレスチナ人230人以上の死者を生んだことはわかっている。この40年間のガザで1日あたりで最大の死者数だ。昨夜の時点での死者数合計は290人にまで近付き、700人以上が負傷した。これがハマスの武装勢力からの数百発のロケットにたいする返答なのだ。こちらでは、半年でイスラエル人1人が殺された。しかし、いつもこのようなバランスなのだ。

また、我々は知っている。
この貧しい封鎖地域の通りが人でいっぱいだった土曜の朝に攻撃をする決断がなされたということは、人命軽視を示していることを。それは、イスラエルが彼らの敵にむけている非難と何もかわらない。この返答でカフェや店での自爆攻撃がなされるとき、そしてそうなるだろうが、イスラエルは恐怖につつまれるだろう。だがイスラエルは、今週末ガザで自国の戦闘機が流させた血については、心をとざすのだろう。

外相Tzipiリブニは、ロケット攻撃をやめないならハマスを潰すというイスラエル政府の意図について、声高に警告した。が彼女と防衛相エフード・バラクには責任がある。150万の人々で満杯のガザ地区の、100のターゲットに、100トン以上の爆発物をおとすということに。ハンマーでの一撃には、相手を恐怖に陥れるという目的がある。まさにそれが昨日イスラエルが行なったことだ。

死体や腕のとれた子どもたちを見たガザの学者、ハイダール・エイドは、ハアレツのジャーナリスト、アミラ・ハスにこう語った。「町々の中心部を朝の11:30という時間に爆撃するといういうのは酷いことだ。虐殺の規模を、できる限り大きいものにしようということだ。」

ターゲットになったのは、空爆が行なわれたときもぬけの殻だったハマスの武装組織の訓練施設ではなく、警察署(複数形)だった。空爆はハマスがガザを行政・軍事面で統括するために建てたインフラを破壊するためにおこなわれた。しかし、それはロケットを集めて発射した武装兵だけではなく、警察官を殺害することを意味したのだ。そしてまた、裁判官、役人、医者をもターゲットにすることをも意味しているのだろう。リブニ氏はイスラエル側の西岸でのパレスチナ自治政府との中心的な交渉役をつとめてきた。パレスチナ国家をつくるという目標においては、だれよりも政治的資本を投資している。

人口の半分をおさめているリーダーシップを物理的に潰すことで、中道的なパレスチナ国家をつくれるともし彼女が思っているのなら、完全に間違いだ。イスラエルの包囲政策の結果、ガザでのハマスへの支持は減るところを知らないし、今回の空爆の結果、ハマスへの支持はあがるだろう。

パレスチナ人は、常に、拒絶主義の一団を擁してきた。長いこと、ファタハがそうだった。イスラエルにも、パレスチナ国家を拒絶する者たちがいる。多数の入植者たちもそうだ。拒絶主義者を殺すことで解決策が見つかるだろうと考えることは、中東の歴史すべてを否定することだ。
昨日もイスラエルに降り続けたハマスのロケットにたいする、軍事的解決策などはない。地上侵攻も、ロケットを止めることはないだろう。ロケットをどこかに追いやることは出来るかもしれない。しかし、もしそうなれば、ハマスの次の戦法は東エルサレムのパレスチナ人を使ってtubes(真空管?)を発射することだろう。

ハマスの指導層には、戦って手にした状況が現在ある[Hamas's leadership also now has the conditions for which it has strived.]。かれらは11月にエジプトが提案した交渉をボイコットし、イスラエルとの境界を攻撃するためのトンネルを造り、イスラエルに数百発のロケットを発射した。彼らの戦法と戦略は抵抗の域を出ないが、これによってパレスチナ人がまとめられるわけではなく、ハマスがPLOでの場所を得ることにもならない。パレスチナの指導層内部での危機を一層深めることにしかならないのだ。なぜなら、パレスチナのどの一派も、自分たちだけで主導していくことはできないからだ。

分裂が深まるなか、実行可能なパレスチナ国家への見通しは後退していく。イスラエル流の衝撃と恐怖はイスラエル人とパレスチナ人双方が平和のうちに生き残るために必要なまさにそのプロセスを、麻痺させる以外、何ももたらしていない。

(訳:青柳 泉)
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編集長のみかん

みかん.JPG

本日、DAYSにミカンが届きました。
このミカンは、編集長が所有するミカンの木から収穫されたもの。
毎年ダンボール何箱分にもなるのに、今年は猿害にあった為、1箱のみとなったらしいです。
ハウス栽培の普及により、「季節のもの」の概念も崩れかけてきた今日この頃ですが、やはり季節のものはその季節に食べるのが、一番。体と大地は繋がっています。
昔から「風邪の予防」としてあげられる食品ですが、実際ビタミンCなどの風邪の予防に効く成分が多く含まれています。
バナナやパイナップルは南国で採れるもので体を冷やす食物(極陰性)です。なので、冬にとりすぎるのは知らず知らず体を冷やしすぎる事になるので、あまり好ましくありません。
土地のもの、季節のものは、私たちの体と深く結びついてます。

届いたばかりのミカンは、甘く美味しかったです。
風邪予防のため、本日もしっかりいただきます。

(総務部 M 2008/12/25記)
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2009/3/10-15 写真展「伊藤和也君追悼写真展 アフガンに緑の大地を」

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■DAYS JAPAN2008年10月号「アフガン・NGO 日本人青年の死」
http://www.daysjapan.net/koudoku/bn/bn200810.html

アフガニスタンのジャララバードで、ペシャワール会の現地ワーカー、伊藤和也さんが殺害されたのは08年8月26日。DAYS JAPANでは遺体発見の一報を受けた8日後に、東京・明治大学で緊急集会を開催した。アフガニスタンにスタッフを派遣するNGOやジャーナリストが発言し、伊藤さんの撮影した写真を映写した。

集会の模様は、DAYS JAPAN2008年10月号の緊急特集「アフガン・NGO 日本人青年の死」で詳報したが、DAYS JAPANとしては、日本政府の軍事関与がこのような事態を招いたという立場を明確に打ち出したつもりである。たいへん急な催しだったにもかかわらず、300人が会場につめかけ、入りきれないほどだった。
伊藤さんが撮影した、花畑で楽しそうに遊ぶふたりの女の子の写真は、それまでのアフガニスタンを取材したどの写真より、能弁に人々の生活を伝えたと思う。同時にそれは、彼が現地の人々に受け入れられた何よりの証でもある。この号のDAYS JAPANの表紙には、その花畑の写真を掲載した。
ペシャワール会の本部がある福岡で、伊藤和也さんの遺した写真の写真展が開催される。
アフガニスタンを緑の大地にかえるための闘いを、ペシャワール会の中村哲医師は今も懸命に続けている。

写真展「伊藤和也君追悼写真展 アフガンに緑の大地を」
会場 福岡市健康づくりセンター1Fあいれふコミュニティプラザ(福岡市中央区舞鶴2-5-1)
日程 2009年3月10日(火)〜15日(日) 10:00〜19:00
入場無料
主催 ペシャワール会事務局(Tel 092-731-2372)

九州にお住まいの方は、ぜひ。
(H)
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年末進行と忘年会

次号2009年2月号(1月20日発売)の入稿が終わりました。
12月は怒涛の「年末進行」スケジュール。
年末年始は印刷所が休みに入り、通常のスケジュールより1週間前倒しになります。通常より制作期間が短くなるため編集部は大忙しです。

この時期になると、いつも一年が終わるのは早いなと感じます。

先日DAYSも忘年会をしました。DAYSが始まった歴史、そしてたくさんの人たちに支えられてここまできたことを改めて知りました。そして、来年のDAYSはますますパワーアップしていこうとスタッフ一同一致団結しました。みなさんあってのDAYSです。来年も引き続きDAYSのご支援よろしくお願いします。

それでは、これから校了に向けてラストスパートで頑張ります。

(編集部 S 12月24日記)
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2008年12月30日

ガザ空爆(ハアレツ紙)

2008年12月29日付ハアレツ紙オンライン版に掲載されていた記事を自己流で訳し、BCCでお送りしています。機構名の誤訳その他、ご容赦下さい。(訳:青柳 泉)

アミラ・ハス「ガザ攻撃はハマスに対するものではなく、すべてのパレスチナ人に対するものだ」
http://www.haaretz.com/hasen/spages/1050688.html


日曜日の午後3時19分、飛んでくるミサイルの音が電話越しに聞き取れる。ほらまた、子どもたちが恐がって泣く声とともに。ガザ・シティのテル・アル・ハワ区では背の高いアパートがびっしり並んで立っている。その一つ一つの中に数十人、ひとつのブロックにつき数百人の、子どもたちが住んでいる。

父親Bは隣人の家から煙があがっていると私に告げて、電話を切る。1時間後に、彼は言う。2つのアパートが攻撃された、と。一つはもぬけの殻で、誰が住んでいるのか彼にはわからない。もう一つの、犠牲者が出た方は、ロケットの発射をしているグループのメンバーのものだが、別に格が上だったり、重要な人物だったりしたわけではない。

日曜の正午、イスラエル空軍はガザの国内安全保安局の建物を空爆した。その中にはガザ・シティで一番大きな監獄がある。囚人3人が殺された。うち2人はファタハのメンバーだという。3人目はイスラエルとの協力で有罪とされていた。ハマスはガザ地区の他の監獄のほとんどから囚人を移送していたのだが、ここの監獄は安全だと思ったのだ。

日曜日の午前0時、Sは電話の音で起こされた。「でもいずれにせよ眠ってはいなかったんだ」「受話器を取ったら、アラビア語で録音されたアナウンスが聞こえたんだ。『これは警告だ。武器や弾薬を持っている者がいる家は、すべて空爆する』」

彼の近所のある家で、家族3人が殺された。全員が20代の若い男性だった。武器や弾薬を持つものは誰もいなかった。通りすぎる車をイスラエル空軍が爆撃した時に、道を歩いていただけなのだ。また別の隣人は、16歳の娘を亡くした。娘の姉(妹)は重傷を負った。イスラエル空軍はパレスチナ自治政府の予防警備部隊が以前入っていた建物を空爆したが、それは彼女たちの学校の隣だったのだ。

Sはガザ・シティの警察本部のそばで働いている友人を訪ねたときに、土曜の空爆の引きおこしたものの一部を見た。攻撃で殺された1人は、元ハマス幹部イズマイル・アブ・シュナブの長男にあたるハッサン・アブ・シュナブだった。

イスラエルが5年前に暗殺した父親の方は、2国家解決案を支持する発言をした最初のハマスの政治家の一人だった。ハッサンは地元の大学の事務員として働き、趣味として警察音楽隊で弾いていた。土曜に爆弾が投下されたとき、警察の卒業式で演奏しているところだった。

ハマスに反対するSは、こう言った。「ここで70人の警察官が殺された。皆がハマスのメンバーなわけじゃない。」「だいたいハマスを支持した奴らだって、仕事を、賃金を、求めていた若者たちなんだ。彼らは生きたかったんだ。そしてそれだから彼らは死んだ。一気に70人がね。この攻撃はハマスに対するものじゃない。俺たち全員、国のすべてに対するものだ。自分たちの民族と国家がこんなふうに破壊されることを許すパレスチナ人はいない」
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ガザ空爆(英国ガーディアン)

http://www.guardian.co.uk/world/2008/dec/28/israel-and-the-palestinians-middle-east2

2005年にガザから兵舎や入植地が撤去されて以来、7000発(のロケット)が近郊のイスラエルの町々に向けて発射されている。
ガザの militantsは2001年にロケットを発射し始めてから昨日(12/27土曜)までの間にイスラエル南部の町々のイスラエル人民間人16人を殺害した。
昨日、死者数は1増えた。
militantsがロケット20発を発射したときである。これは週の初めに彼らが一日70発を越えるロケットでネゲブ砂漠地区を爆撃していたころに比べれば数は少ない。ネテイヴットで1人の男性が死亡し、数人が負傷した。

(訳:青柳 泉)
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ガザ空爆

http://www.alternativenews.org/blogs/michael-warschawski/israeli-massacre-in-gazalast-moment-before-obama-and-israeli-election-spin-20081228.html

全世界がガザからの衝撃的な報道でショックを受けているあいだ、イスラエルの大衆はバラク/オルメルトの血まみれの攻撃を圧倒的に支持している。その中には左翼野党メレツも含まれる。メレツ党指導者MKハイム・オロンは民間人の犠牲者にたいする懸念を表明しはしたが、イスラエルのテレビでのインタビューで彼はハマスを流血を引き起こした要因として非難する公的なプロパガンダに加勢した。このような煙に巻く談話は西側世界のほとんどの指導者たちによって増幅されている・・・フランスの外務省が米国国務長官ライスを上回るほどだ。事実をまっすぐ見つめてみよう。

*ハマスの勝利以来ガザはイスラエル軍の攻撃対象となっている。イスラエルのみならず、いわゆる国際社会によって行なわれている150万人以上の民間人に対する包囲は、それ自体が暴力行為であり、戦争犯罪である

*イスラエルの攻撃は、計画的な侵略/攻撃(aggression)である。イスラエルの報道によれば、エフード・バラクは8月の時点ですでにガザ攻撃を計画していた。

*イスラエルの町々へ発射されたロケット弾は、それ以前のイスラエルによる軍事作戦に対する報復だった。またそれらはハマスではなく、小規模なイスラム聖戦組織により発射されたものだった。

*ガザ攻撃は、イスラム世界に対するネオコンの聖なる戦いの非常に重要な一部である。 去りがてにある米国のネオコン政権、それにエジプトと他のアラブ諸国の保守政権は、オバマが就任するより先に攻撃を開始するよう、イスラエル側を促していた。

*イスラエル・米国両政府にとっての主な懸念材料の一つが、オバマがイラン・イスラム共和国と対話する意図を持っていることである。ガザ攻撃は、イスラエルと米国が報復する理由をあたえてくれるような、イランの反応を誘発するためのこころみである。この数日、反イラン的な固執を持つことでよく知られるイスラエルの防衛副大臣 エフライム・スニー (Deputy Minister of Defense Ephraim Sneh)は、ハマスのロケット弾とイランを関連付ける発言を系統立てて行なっている。当然、何の証拠もなしに、である。

「文明の衝突」の幻想とイスラムに対する世界戦争に基づくこのような全体的戦略は、すべてのイスラエルのシオニスト政党がもっているもので、なぜメレツ党がこの繰り広げられている侵略を支持しているかを説明するものである。

米国の西アジア戦略がすぐに変わることを予測するべきではないとはいえ、イスラエルの指導者たちとその支援者たち、米国のネオコンたちは、米国の政権交代を心配し、世界的な終わることのない先制攻撃戦争とは縁を切ったあらたな戦略の出現を恐れている。ガザ攻撃は、ネオコン時代が終わる前に行なわれた、中東の力関係を変えるための「飛び込み」の試みなのだ。

忘れてはならないのは、イスラエルのガザへの空爆と砲撃による数百人の犠牲者たちは、イスラエルの選挙運動の集団的犠牲者たちだというきたない一面である。次の選挙の前に大衆の指示をより多く得るために、すべてのイスラエル指導者たちは誰が一番強く、誰がもっと殺すための準備ができているかという事に関して競っている。

しかし、エフード・バラクの記憶力は極めて悪く、シモン・ペレスがこの皮肉な計算は別にいい計算ではないのだと思い出させてやれるだろう。シモン・ペレスに勝利をもたらすために行なわれたカナの虐殺は、数十万人のパレスチナ人市民が労働党に背を向けるきっかけとなった。エウフィード・バラクはその残虐性にもかかわらずイスラエルではもっとも不人気な指導者の一人であり続けている。

警告もほとんどなしに虐殺に反対するためにやって来た昨日の数千人のデモへの参加者たちは、メレツ党を含めこの攻撃の背後にいるすべての者たちが票を得ないということを示しているのかもしれない。国際的な怒りと、有権者たちの持つ比較的はばひろい反戦の感情とが、いまいちどメレツ党にその立場を見直すように追いやるだろうと予測できる。しかし彼らは次の古くから言われている真理を覚えておくべきだ-有権者たちは常にオリジナルなことを好む。メレツ党がネテニヤフの戦争戦略と嘘を実行にうつすとき、有権者たちは色あせて味気のない複製にではなく、ネタニヤフのほうに投票するだろうということを。

(訳:青柳 泉)
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ガザは燃えている!そしてそれは予期されていたことだ!

CCIPPPコーディネーター、ナフラ・シャハル

ガザに行なわれている犯罪の規模によって、あたかもショックを受けたかのように振る舞うのは止めよう。この攻撃は、忍耐強く準備され、以前から告知されていたのだ。イスラエル政界は、そのことをエスカレートし先を争って、公言していたのだ。国連の責任者たちすべては、空爆以前に、すでに絶えきれない事態であったガザの状況に警告を発していたのだ。前日、食糧品などを積んだトラックを、ほら、とばかりに通らせたのは、現在行なわれている軍事攻撃の準備段階だったのだ。すなわち、注意をそらせ、ある人たちにとっては、うその沈静化のサインを発したようにみられ、他の人たちにとっては、空爆下の町で最低限の行政運営をするための不可欠な物資を送り届け、病院の発電機を動かし、救急車が動き回るための燃料を少し与えたのだ。

もし、ガザで行なわれていることが、ジェノサイドでないなら、一体何なのか? それはもっとひどいことなのではないか。ツジピ・リヴィニ〔イスラエル外相〕は、ほぼ1ヶ月前に、ブラッセルで、ガザの包囲は、「不幸にも」と付け加えながら、ハマスの首を絞めるのは、必要なことだと表明したのだ。サダム・フセイン政権を打倒する目的が、貿易封鎖によって、百万人の子供たちの死に値するとしたらどう思うか(インタヴューの時点では百万に過ぎなかったが)と聞いたのに対して、「不幸にも」それは不可欠だ、と言い放ったマドレーヌ・オルブライトが、彼女の任期中に言明したことと全く同じなのだ。二人とも同じ源から汲みとっている。サムエル・ハンチントンの有名な言葉によれば、「魚が泳いでいるところの水を抜く」のだ。水は、人民でしかなく、『文明の衝突』の著者にとっては、ヴェトナム人であり、アメリカの大臣にとっては、イラク人であり、イスラエルの大臣にとっては、パレスチナ人だ。しかし、それでもパレスチナについて相違する点、つまり、これは、すでに60年も続いていることで、単なる勝ち負けを云々する植民地主義なのではなく、殺戮=皆殺しなのだ。

ガザの犯罪は、このひどい土曜日に始まったわけではなく、ガザの包囲が始まってから、和平プロセスの欺瞞的なコメディー(カルテット、アンナポリスなど、他の諸々)が受入れられてからなのだ。ところが、すべてのひとは、アラブ世界の現政権たちが、和平の道を追求するのを奨励するために、イスラエルとの公式な/現実的な関係を保ったときからなのだし、そして、欧州連合が、イスラエルとの協力を一層、強化してからだということを、的確に知っているのだ。

しかし、時は、分析やレトリックのときではない。ガザで流されている血は、私たちに、尊厳を要求する。全世界の男たち、女たちは、意識の飛躍をすることができるのか、あるいは、もはや遅すぎるのか、ということなのだ。それはガザやパレスチナのためではなく、己自身のためである。彼ら、彼女らは、奴隷になりえるのだ!
このような犯罪を前にして、抗議し、怒りをぶちまけること、そしてイスラエルをボイコットすること。パレスチナ保護のために国際部隊を要求すること。占領の隠れ蓑となっているイスラエル自治政府の辞職を要求すること。そして、イスラエルを罰すること、行なわれた戦争犯罪を定義し、国際司法裁判所の前に、責任者を引きずり出すことだ。

(訳:青柳 泉)
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ガザ(アルジャジーラの画像)

英語ですが、アルジャジーラによるイスラエル軍の攻撃のニュースをご紹介します。

http://www.guardian.co.uk/world/blog/2008/dec/28/gaza-attacks-video
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2008年12月28日

朝日新聞「ひと」にて

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広河隆一が朝日新聞(2面)「ひと」に掲載されました。
本文抜粋:
「イスラエルが『48年』と向き合い、パレスチナ人と共存の道を探ろうとしなければ、将来の平和は築けない」と言い切る。
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ガザからのメール

京大の岡まりさんへ届いたガザからのメールを紹介します。

****転送歓迎*****
25の建物がイスラエルに空から攻撃された。建物はすべて地上レベルに崩れ去った。死者はすでに250名に達する。負傷者は何百人にものぼるが貧弱な設備しかないガザの病院では、彼らは行き場もない。
電気も来ないが、ディーゼル発電機でなんとかこれを書いている。世界にメッセージを送るために。携帯電話もすべて使用できない!

==2==件名:ガザより(2) 27日午後6時
なんという光景だ。数分前、パレスチナ側のカッサーム・ロケットが飛んでいく音が聞こえた。続いて、もう一つ、そして爆発音。2発目は、パレスチナ人を標的にしていたイスラエルの機体から爆撃されたものと思われる。今、聴いたニュースによれば、イスラエルのアパッチ・ヘリが攻撃したのは、釣堀用の池のあるリクリエーション・グラウンドだという。シファー病院は、195人の遺体、570人の負傷者が同病院に運ばれていると声明を発表している。刻一刻と死傷者の数は増え続けている。これはガザ市だけの数字だ。ほかの町や村、難民キャンプからの公式の発表はない。自宅アパートの近くで末息子がスクール・バスを待っていたところ、以前、国境警備局があったところが攻撃された。息子が立っていたところから50メートルしか離れていないところで、男性二人と少女二人が即死した!真っ暗な夜だ。小さな発電機を動かして、ネットを通じて世界と交信している。

==3==件名:ガザよりガザより(3) 27日午後8時
今宵、ガザの誰もが恐怖におびえている。完全な暗闇。子どもたちは恐怖から泣いている。死者は206人。遺体はシファー病院の床の上に横たえられている。負傷者は575名をうわまわるが、同病院の設備は貧弱だ。病院事務局は市民に輸血を要請している。教員組合は虐殺に抗議し3日間のストライキを決定。イスラエルの機体がガザ市東部を爆撃、大勢の人々が死傷した。犠牲者の数は増え続けている。瓦礫の下敷きになっている人々もいる。一人の女性は二人の幼い娘と一人の息子を亡くした。彼らは通学途中だった!

==4==件名:ガザより(3) 27日午後11時
11:00pm。イスラエルのF16型戦闘機による、複数回にわたる新たな爆撃。ガザでは3つのテレビ局を視聴できるが、これは電力をなんとか確保できた場合の話だ。空爆はガザ市東部に集中。ある女性は10人の家族を失った。生き残ったのは彼女と娘一人だけだ。娘はメディアに向かって、何も語ることができなかった。何が起こったのか見当がつかない、と彼女は言う。町のいたるところでパニックが起きている。最悪の事態が起こるのではないかとみな、恐れている。エジプト、ヨルダン、レバノンで、この残虐な空爆に対するデモが行われた。死者数は、219以上にのぼる。225という説もある。(アブデルワーヘド、ガザ)

==5==件名:ガザより(4) 空爆下、冷たく暗闇のなかで
今晩、爆破のせいで窓ガラスが砕け散った家庭にとっては冷たい夜だ。ガザの封鎖のため、窓ガラスが割れても、新たなガラスは手に入らない。私が居住するビルでは、7つのアパートが、凍てつく夜をいく晩もそうした状態で過ごしている。彼らは割れた窓をなんとか毛布で覆っている。何百軒もの家々が同じ境遇に置かれているのだ!私に言えることはそれくらいだ。他方、ハニーエ氏は地元テレビでハマースについて話をした。彼の話は、士気を高め、ハマースは屈服しないということを再確認するものだった。死者の数は210に、重傷を負った者もも200人に達した。今また、ガザの北部で新たな爆撃が!(アブデルワーヘド、ガザ)

==6==件名:ガザより(5) ガザに対するイスラエルの攻撃を中止させる行動を!
今、10分のあいだに5回の空爆。標的は人口密集地域の協会や社会活動グループ。モスクもひとつやられた。もう30時間、電気が来ない。なんとか小さな発電機でこらえている。インターネットで世界に発信するためだ。

==7==件名:ガザより6) イスラエルから脅迫電話が!!
京都の岡です。
世界に向けてガザの状況を発信しているワーヘド教授に対し、脅迫電話がありました。

*******************
今しがた、イスラエルから何者かが電話してきた。末息子が応答したが、電話の主は、私が武器を所有しているなら、
住まいを攻撃すると脅しをかけてきた。(アブデルワーヘド、ガザ)
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2008年12月27日

ガザはイスラエル軍に空襲されました

ガザをイスラエル軍が大規模爆撃しました。
ガザの人々の状況を伝える動画を紹介します。

http://uk.youtube.com/watch?v=DSzn7XLLM7c&eurl=&feature=player

ガザ空爆のロイター映像
http://www.reuters.com/news/video?videoId=96036&videoChannel=1&refresh=true
posted by デイズジャパン at 22:27| Comment(0) | ガザ空爆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

NAKBA DVD BOX到着

昨日NAKBAのアーカイブス版DVDBOXが出来上がって届いた。
30巻のDVDは、成瀬さんのデザインの、黒と青に光る箱の中に収められている。

夜の12時過ぎから2時まで、時々横目でDVDBOXを見ながら、少しお酒も飲んで、ボーとしていた。感傷と反省と満足と不満…さまざまなものが断片的に頭をよぎった。

昨日は15人のボランティアが駆けつけてくれて、予約者への発送を手伝ってくれた。予約者は約45人。日本語版は150セットを製作したので、残り100セットをこれから販売することになる。
2月末には英語版が出来上がる。今は年末年始返上で、編集作業をしている。2日前はコンピューターの編集ソフトがダウンし、気持ちが真っ暗になったが、翌日何とか復旧。こんなことが何回繰り返されただろうか。

ともあれ27日の今日、私は再び明大前の11階にある編集室にこもって、英語版の仕上げの仕事に精を出すことになる。
<ところで1月8日の試写会は申し込み制なので、ファックス(03−3322−0353)か、メール(hiropress@daysjapan.net)でお申し込みください>

■広河隆一アーカイブス版・パレスチナ 1948 NAKBA完成報告/試写会
http://daysjapanblog.seesaa.net/article/109857309.html
posted by デイズジャパン at 18:57| Comment(0) | NAKBA (ナクバ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月24日

デジタルの波の間に間に

この十数年で出版はすっかりデジタル化した。
どういうことかというと、以前は写真といえばポジフィルムやプリントだったのが、現在は写真はほぼ電子データ化され、形の上ではCD-Rになった。フィルムを現像所に出して数時間待っていたのが、撮ったものがすぐデータとしてひとり歩きするようになった。

Windows95で、一家に一台のパソコンが当たり前になって十数年。編集者も記者も、デザイナーもカメラマンも、誰もがパソコンに向かう時代になった。職能の境界もあいまいになっているなあと思う。パソコンに向かう姿を見ても、誰もその人の職業を当てられない。

電子化は、「すぐ」と「タダ」を意味する。
インターネット環境さえあれば、書いた原稿が編集部に送られ、それが誌面になるのにほとんど時間はかからない。そして、限りなく無料に近い。原稿の到着を今か今かとポストやFAXの前で待ち、届いた原稿を整理して入稿していたのも、もはや中年編集者同士の昔話でしかない。
「郵便で今日送りましたから」と言われたものの待ちぼうけを食い、遅れに遅れた郵便の消印を見てがく然とするなどという経験は、これから先はもう得られまい。
早いし、楽だ。人間は楽な方に流れる。

さて、DAYS JAPAN編集部への投稿の大半がCD-Rになったのは時代の流れに沿ったものだと思うが、今でもきっちりと時間をかけたプリントを送って下さる写真家は多い。このところそういう若い写真家との出会いが何回か続けてあった。そのようにして出会った作品は、2009年2月号に掲載予定である(「豪雪の村」「災害に土地を追われて」)。

デジタル化を避けられない時代ではあるものの、モノクロのしっかり締まった大型プリントを見ると、アナログの味わいも捨てがたいという想いがじわりと湧いてくる。

どんな形式でも結構。DAYS JAPANは時代をとらえたフォトジャーナリズム作品の持ち込みを歓迎しています。
どうぞ、よろしく。

(編集部 H)
posted by デイズジャパン at 21:53| Comment(0) | 編集部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月22日

筑紫さんのお別れ会

筑紫哲也さんのお別れ会が19日、都内のホテルで行われ、でかけた。
亡くなられたのは11月7日、73歳だった。「お別れ会」は献花のみの形式で、「多事争論」のコーナーが設けられていた。草g 剛が献花するときに集まったメディアはいっせいにフラッシュをたいた。

筑紫さんとの最初の出会いは30年ほど前、仕事を通じてだった。友人が中東を取材し、それが筑紫さんの番組で放映されることになった。当時私はPLOの東京事務所で広報誌の編集の仕事をしていた。どういういきさつか、中東用語についてPLOとしてはどう考えているか筑紫さんに伝える係りが回ってきた。1970年代の終わりごろだと思うが、PLOは世界のメディアが用いる用語に対して戦いをしていた。欧米はイスラエルの用語を国際的な常識のように用いていた。私はずいぶんと細々したことを彼に伝えたと思う。彼はうるさいやつだとは言わず、おおむねすべてを受け入れたように思う。

その後私は日本テレビの仕事を多くするようになり、テレ朝もTBSも縁遠くなっていた。いわば最も保守的と言われていた読売陣営の日本テレビで、私は薬害エイズやパレスチナ、チェルノブイリ、電磁波など先駆的な番組をほぼ自由に仕事をさせてもらった時期があった。ディレクターたちは、会社上部と意見が異なっても、やらなければならない仕事を進めた。むしろTBSやテレ朝など進歩的といわれる局のほうが遅れている分野もあった。私は配慮を必要とすることも多いのだろうと、少し離れたところから見ていた。不満は感じていた。しかしそれがテレビメディアのなかで限界なのかと思うこともあった。
しかし1視聴者として自分が選ぶチャンネルは筑紫さんの番組だった。ジャーナリストとしての実績をそれほど感じていたわけではないのに、「文人」とでも言おうか、よって立つところが信頼できた。志を信頼していたとでもいおうか。それ以上に何を求めることがあるだろう。 

筑紫さんとの付き合いと言えるものが実際に始まったのは、DAYS JAPANを立ち上げてからである。そのひとつがDAYS国際フォトジャーナリズム大賞の審査員をめぐってである。彼はヒューマニストの目から作品を選んでいった。今年の審査の時は闘病中で、自宅で採点していただくことになった。審査会場に筑紫さんの審査結果を伝えていただいたのだが、元気そうだったように記憶している。そしてこの秋、2009年度の審査の日取りのご都合を聞くために電話をした時、「ほかの皆さんのご都合に合わせてください、出られるようなら出ますから」との返事だった。その時私は病状が悪化しているとは想像もしていなかった。

筑紫さん亡き後、代わりの審査員を誰にお願いしたらいいかと考えたとき、混乱した。筑紫さんの代わりを務めることのできる人間がいないことに思い知らされたのだ。彼はジャーナリストというより編集者でありキャスターだったと思う。

今年の審査員の評として筑紫さんは次のように書いている。
「いつも悩みは同じである。世界の苛烈な現実から目を外らさない作品をきちんと評価したいと思う。だがそれらがあまりに凄惨であるために胸ふさがる思いになり、人間の普通の営みがとらえられた作品にも心惹かれる。その間の揺れでなかなかに評価が定まらずに迷い続けるのである」

筑紫さんはこの世界に振り子を振らすことができた人間だった。それがバランスを重んじているように思えることもあり、時には物足りなかったこともある。しかし同時に彼の世界の広さに感嘆もしていた。振り子はヒューマニズムの幅を指し示していた。彼が多くの人の共感を得ていたのもその点だったのだろう。
posted by デイズジャパン at 20:52| Comment(1) | 編集長便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

被写体を求めます

解雇・失業・貧困、DV・暴力・医療・ワーキングプア、教育、老人、家出、風俗、自傷等
あらゆる問題や人生の出来事のさなかにある人々の撮影をしたいと希望しています。
どうしようかと迷っている人もご連絡ください。ご相談したいと思います。
DAYSの方向性と合致するテーマで、さまざまに抱える問題を、人間のドキュメンタリーとして取り組みたいと思っています。撮影はするものの、どのような形で掲載できるか、発表を控えるかは、ご相談の上決めていきたいと思っています。プライバシーは守ります。編集部広河までご連絡をお待ちします。
hiropress@daysjapan.net

広河隆一
posted by デイズジャパン at 01:46| Comment(1) | 編集長便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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